ボルチモアからの贈り物、記念モニュメント。
「赤い浮きII」メアリー・アン・E・ミアースの特徴
赤い浮きIIは、ボルチモア市から贈られた記念モニュメントです。
制作者のメアリー・アン・ミアースは、社会的問題を反映した作品を手掛けています。
作品が創られた背景には、1960年代のアメリカの激動が影響しています。
この作品の「赤い浮き」と「Red Buoyant Ⅱ」の違いが気になり、以前にたまたま制作者のMary Ann Mearsさんにメールでお聞きしたところ、制作した理由は、1960年代にベトナム戦争が激しさを増していて、アメリカ国内では、1965年8月11日にワッツ暴動(Watts Riots)が起きたり、1968年4月4日には、キング牧師の名で知られ、1964年のノーベル平和賞受賞者のマーチン・ルーサー・キング牧師(Rev. Martin Luther King, Jr.)がテネシー州メンフィスでジェームズ・アール・レイ(James Earl Ray)という白人に撃たれるなど数多くの暴動が起こり、世の中が落ち込んでいた。このような状況下で、芸術家であるMary Ann Mearsさんは「アートで何かできないか」と考えて、モニュメントの制作に取りかかったのだそうです。「Red Buoyant」には「燃え滾るエネルギー」という意味がこめられています。メリーランド州ボルティモア(ボルチモア)のインナー・ハーバーというウォーターフロントの商業施設に設置された「Red Buoynat」の高さは15フィート(約4.5m)。川崎市に設置された「Red Buoyant Ⅱ」は台座に乗せたとき「Red Buoyant」と同じ高さになるようにひとまわり小さくなっています。ボルチモアには合衆国で最も古い公民権運動組織の一つ、全米黒人地位向上協会(National Association for the Advancement of Colored People, NAACP)の本部があります。姉妹都市ボルティモア(ボルチモア)から送られた「Red Buoyant Ⅱ」のお返しとして、川崎市は石灯籠(A stone lantern)を進呈しました。この石灯籠はインナーハーバーの一角にあるそうです。
1984年の川崎市とアメリカ・ボルチモア市の姉妹都市調印提携5周年にボルチモア市から贈られた記念モニュメント。
川崎駅前にあり、姉妹都市であるアメリカ・ボルチモア市から寄贈されたもの。
| 名前 |
「赤い浮きII」メアリー・アン・E・ミアース |
|---|---|
| ジャンル |
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| HP | |
| 評価 |
3.8 |
| 住所 |
〒210-0024 神奈川県川崎市川崎区駅前本町6 東口駅前広場 |
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