スポンサードリンク
画像は著作権で保護されている場合があります。
| 名前 |
「女立像」山本兼文 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
|
作品(女立像)は髪をパーマで短めに整え右手は胸にあて体の重心をやや右足へ傾けながら首は少し左へねじりその方向を静かに見つめています。岩美町出身の彫刻家 山本兼文(かねふみ)氏が35歳(1953年)に制作しました。山本氏は大正7年(1918年)生まれ、鳥取師範学校卒業後22歳の時、日野郡二部尋常高等小学校に赴任し教鞭を執りながら芸術制作に専心します。当時、二部出身の彫刻家 辻晉堂(つじしんどう)氏に師事し終生の交誼となります。山本氏は院展に昭和22年に出展、以後出展を続け(女立像)は第38回院展佳作・白寿賞を受賞です。写実を基本とした人体像が当時の山本氏の作風で(女立像)は日本女性の裸体がまばゆいばかりの白い肌として内には秘められた生命力(再生)が静かに脈打っています。山本氏の人柄は青雲の頃より、ユーモアに富みおおらかで仲間から(けんもん!けんもん!)と呼ばれていたそうです。平成4年(1992年)、享年73歳でご逝去です。(合掌)(女立像)は岩美町中央公民館玄関口右隅の壁を背にして来館の方々を迎えています。女立像の正面は図書館玄関入口を向いており、つまり公民館と図書館の共通の玄関口スペースに(女立像)が置かれていますが、スペースが狭いから存在に気が付かれにくいです。特に(女立像)の背中が壁に阻まれ見えません。全方向から鑑賞できるように、遠くからでも少しづつ近づきながら、更に接近して鑑賞が出来るポジションに置かれたならばなおさら良いなと感じました。(女立像)は狭苦しくて悲しそうでした。公民館の一階の広いロビーが今の位置よりも(女立像)の魅力が一層際立つのになと感じます。