蒲生川のせせらぎ、歴史語る道沿い。
道標(みちしるべ)地蔵尊の特徴
蒲生川のせせらぎが心地よい、落ち着いた雰囲気の場所です。
古道・因幡・但馬街道の歴史を感じることができます。
近くには湯治場として有名な宿場町、岩井があります。
ここは蒲生川のせせらぎが間近に迫る古くは因幡・但馬街道(岩井往来)と呼ばれた古道で、少し東方へ目をやると湯治場で宿場町 岩井が見えます。日が西へ傾く頃なら、あと一息で今日の旅の草鞋が脱げると旅人の足は自然と早くなったでしょう。左右二体の地蔵尊があり正面向かい右側の背が高い地蔵の台座の後ろに(文政六年5月)左に(是より岩井へ 十六丁)と刻まれています。建立から現在まで198年目が経過です。もう一つの左側の背が低い地蔵は右の地蔵より六年後の(文政十二年十二月)と刻まれています。文字らしきが台座にあるように見えますが判読ができません。付近は式内社の神社、因幡守護山名氏寄進の寺院、そして宿場町(湯治場)岩井には鳥取藩主らが家臣を率いて入湯に訪れる等、人々の往来で賑わいがありました。道標(みちしるべ)地蔵尊は六つ違いの兄弟ですから仲良く涼しく穏やかな表情で目の前の土手道そして蒲生川の向こうの国道9号線を通行する車や人の流れを見守っておいでです。
| 名前 |
道標(みちしるべ)地蔵尊 |
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| ジャンル |
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| 評価 |
4.5 |
| 住所 |
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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いつも自転車で通る道端で、じっと見守ってくれている地蔵菩薩二体です。高山の人がいつも供花を手向けられていて、赤い前掛けも時々新しくされています。現在の山陰道、国道9号線は蒲生川の反対側を通っていますが、江戸時代はこちら側を山陰道が通っていたようです。高山集落を抜けて、この地蔵菩薩前を通り、本光寺に向かうと、間もなく岩井温泉地内に入ります。山陰道で蒲生峠越えをする前に、岩井温泉で宿をとった旅人の道しるべとなった地蔵菩薩二体だったのでしょう。地蔵菩薩の下手には戦没者慰霊碑、上手には大乗妙典六十六部日本廻国供養塔があります。