丑の刻参りの隠れ井戸。
鉄輪の井戸の特徴
普通の小さな井戸ですが、ドラマの撮影地で特別な場所です。
民家の中にひっそりと佇む、ほのぼのとした雰囲気があります。
丑の刻参りで有名な歴史的なスポットを訪れる価値があります。
民家の中にあります。びっくりする場所にありますが歴史を知って行かれるとよろしいかと思います。とてもエネルギーのある場所でおすすめです。
一瞬門扉を開けるのを躊躇うでしょう。
丑の刻参りで有名なココは街中にひっそりとありました。命婦稲荷社(紅白🔴⚪の御眷属が🦊いらした 珍しい)の為に小さな御手水がありまして、地下水を引いているのか💧「飲用には適しません」の注意書きが・・元の鉄輪の井戸の水ではないでしょうか、縁切りの御利益を求める方がいるのでしょうね。😱暑い中のエアポケットでした。🙂
この路地に小さな引き戸の入口がある。表札もあり、とても知らない観光客が開けて気軽に入れる場所ではない。しかしよく見ると、石碑があり、表札の横にも「鐵輪ノ井戸」(かなわのいど)と小さくある。そう、この引き戸を開けて入った路地の奥に怨念の井戸がある。 京都人でも知らない人が多い。とある婦人が夫の不義理に怒り、丑の刻参りを始めた。丑の刻参りとは、洛北にある貴船神社へ毎夜丑の刻に行き、呪いをかけた藁人形を五寸釘で打ち込むことをいう。これを毎夜繰り返し、怨念満願成れば相手は死ぬという。丑の刻参りをするには、白装束を身にまとい、髪は振り乱し、顔には白粉を塗り、全身には丹(に)を塗る。丹とは赤色の顔料で、全身を真っ赤に染めるのだ。そして頭には五徳(鉄輪)を逆さまにかぶり、そこに三本のろうそくを立てる。 胸には鏡をつるす。この格好で、貴船神社まで毎夜走る。 そして怨念を込めて満願成就となることをひたすら祈りながら藁人形に釘を打ちつける。死に装束を身にまとい、全身は真っ赤で頭にはろうそくが立っている。そして両手には藁人形と五寸釘に金槌である。この姿で丑の刻に貴船神社まで一気に走る。想像するだに恐ろしい姿である。 余程の怨念がなければこれは出来ない。この鉄輪の井戸の女は、ここから貴船神社まで毎夜その姿で走ったそうだ。そしてやっと満願成就という日に力尽き、井戸の傍で倒れて息絶えた。 願いは叶わなかった。怨念を晴らす事の出来なかった女は悪霊となったのであろう。 この付近ではその後不幸が続いたそうだ。それで女のかぶっていた鉄輪を井戸の傍に埋めて祀ったのがこの祠である。この井戸の前でGoogleマップを使って貴船神社までの距離と時間を見てみた。なんと片道約14km。 徒歩で3時間28分と出た。この距離を毎夜全速力で取り憑かれて走るというのは、確かに命を縮めそうだ。昭和十年にここで発掘調査が行われ、実際に井戸の横から鉄輪が出てきたそうだ。現在でも、この井戸の上にペットボトルなどの水を一晩置いて願い、その水を別れたい相手に飲ませると別れられると伝わっている。実際にペットボトルが置いてある事があるので、見ると人の念に少しゾッとする。これが丑の刻参りの鉄輪の井戸である。祠には命婦稲荷(みょうぶいなり)とあるが、八坂神社内にある命婦稲荷社(みょうぶいなりしゃ)とは関係がない。命婦とは五位相当の女官のことであり、この怨念の下死んだ女性に正式に与えられた官位ではなく、周囲の人たちの想いというものであろう。その周囲に3軒ほど民家があり、普通に人が住んでいる。玄関を開けると真ん前にこの井戸が見える。こういうところに普通に人が暮らしているのも京都らしいところである。
名前 |
鉄輪の井戸 |
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ジャンル |
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住所 |
〒600-8079 京都府京都市下京区堺町通松原下る鍛冶屋町251 |
評価 |
4.4 |
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普通の小さな井戸ですが、大好きなドラマの撮影地だったので探し回ってやっとたどり着く。私が立ち去った後 住居人さんが出て来て様子を伺われてる様でした。京都駅から近いですがバスで移動しました。