多摩川の驚愕水位体験を!
東京都水道局調布取水所の特徴
台風19号時の多摩川の水位に驚愕できる場所であることに感動した。
平日の昼下がり、調布取水堰堤を初めて訪れた際の新鮮な体験が印象深い。
調布取水所は東京都の水道事業の重要な拠点であることを実感できる。
平日の昼下がり初めて伺いました。灯台下暗しとはよく言ったもので1番近くの堰なのに来るのに時間が掛かってしまいましたね。野鳥さんも多く棲息しているような場所。この辺りはのんびりと釣りを楽しむ方が多くいらして良い感じです♪ ← 9/20 久々に伺いまいた。前回より水嵩が多かったか、少しイメージが変わった様に見えました。
東京都水道局調布取水堰堤。昭和11年に築造。川と多摩堤通りの間にある建物は東京都水道局調布取水所で、建物の中には加圧ポンプが格納されており、取り込んだ多摩川の水をそのポンプで加圧して近隣の玉川浄水場に送り込み、上水道水や工業用水に浄化していた。ところが昭和30年代に差し掛かると、多摩川流域の急速な開発によって川の水は著しい水質汚染に見舞われた。更に水質汚染に起因するカシンベック病なる病の原因との嫌疑までかけられ、昭和45年に上水道水用原料水の取り込みは休止に追い込まれた。しかしながら昭和40年代から50年代にかけての多摩川の水質汚染は深刻で、堰堤を流れ下る川の水からは合成洗剤に起因する大量の泡が昼夜を問わず発生して周囲に飛散、BODも10ppmを超過して川の水は悪臭さえ放ち、とても上水道水用の原料として使用できる状態ではなかった。その後カシンベック病なる病の嫌疑は誤りと判明し、多摩川流域の下水道も整備が進んで水質は改善、平成10年以降はBODも2ppm以下にまで低下し、上水道水用原料水として取り込み可能な基準を満たすようになったものの、今度は川の水の6割以上が流域の下水処理場から排出される放流水が占める状態となり、それもあって上水道水用原料水の取り込みは今なお再開していない。昭和45年の上水道水用原料水の取り込み休止以来、工業用水の原料として細々と水の取り込みを行っていたが、東京都は令和4年限りで工業用水事業の廃止を決定。それに先立って水の取り入れは全て休止され、可動堰堤も全て運用停止(開放状態)となっている。今後この堰堤の行く末がどうなるかは未定のままだが、貴重な建造物だけにこのまま保存して欲しいものだ。一方、堰堤の壁面には過去に水位が上昇した痕跡が目盛りのように描かれており、非常に興味深い。とりわけ令和元年の台風19号の水位上昇はすさまじく、堰堤の横を走る東横線橋梁の僅か1~2m下まで迫っていたようだ。電車が運休に追い込まれたのも当然だ。
名前 |
東京都水道局調布取水所 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
4.5 |
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令和元年10月12日の台風19号時の多摩川のこの地点の水位に驚愕した。普段は穏やかな流れの多摩川もこんなに水嵩が増すとは現地に来ないとわからない事を改めて認識させられた。