代々木八幡宮で庚申塔の不思議な魅力。
庚申塔の特徴
代々木八幡宮の参道に佇む、歴史ある庚申塔です。
江戸時代の庶民の慣習が刻まれた、貴重な文化遺産です。
傍らに設置された説明看板で、庚申信仰を学べる場所です。
案内板あり。いまは庚申信仰は盛んとは言えませんが各地に庚申塔があります。
宝永、寛政の刻銘の陰影、江戸時代の庶民の慣習の姿が確かに残っている。
代々木八幡宮の旧別当寺福泉寺の参道にある庚申塔で4基あり(小さな石祠も一緒にあります)、傍らには説明の看板も設置されています。スタンダードタイプの青面金剛u0026三猿の塔(2基)の他にも、三猿だけのもの、地蔵菩薩が彫刻されているものなど色々な形式の塔があります。
庚申信仰は、60日ごとにめぐり来る庚申の夜、眠り込んだ人の体内から三戸と呼ばれる虫が出て、天帝にその人の罪過を報告し罰が下されるというもので、その夜は寝てはいけないと信じられていました。庚申堂や当番の人の家に集まった村人たちは、一晩中勤行をして夜明けを待ちました。その仲間を庚申講と呼び、この人びとによって庚申塔が建立されました。庚申塔の多くは、青面金剛像が刻まれ、その下に三猿が彫られています。ここにある庚申塔の年記には、宝永六年、宝暦五年、寛政六年などと刻まれています。ふ。
案内板あり。左端から舟型刻像塔。天保?(欠落)年間健之銘。三猿を陽刻するのみ。その隣にも舟型刻像塔。宝永六年十月健之銘。正面右に「庚申供養佛」と陰刻する。また、陽刻されているのは青面金剛像と見られる。その隣は宝暦五年十月健之銘の舟型刻像塔。地蔵菩薩を陽刻するので,パッと見で「地蔵でしょ」ということになるが,奉納したのは「庚申講中」であることが分かる。これを地蔵尊ではなく,庚申塔に分類して良いのかは判断が難しいが、案内板はこれを庚申塔扱いにしているので、庚申塔としておく。最後に寛政六年十一月健之銘の駒型刻像塔。青面金剛を陽刻する。
お花がお供えされていて、福泉寺の参道脇に不思議な存在感を醸し出しています。
福泉寺入り口の参道脇にあります。説明板があります。
名前 |
庚申塔 |
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ジャンル |
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電話番号 |
03-3466-2012 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.0 |
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代々木八幡宮の片隅に並べられた庚申塔。様々な形の庚申塔が五基並んでいます。どれも江戸時代のものだそうです。新海誠監督作品の「秒速5センチメートル」では代々木八幡宮と共にこの庚申塔も背景に描かれています。聖地巡礼スポットとしても押さえておきたい場所です。