目黒区の庚申塔 三猿と地蔵菩薩。
宿山の庚申塔の特徴
目黒区にある庚申塔は、石塔群の中でも特にユニークな存在です。
存在感ある青面金剛三猿の庚申塔が印象的で、訪れる価値あり。
舟形の地蔵菩薩が本尊の庚申塔が、静かに歴史を語っています。
東京都は目黒区の「庚申塔」です。庚申塔は江戸時代初期ぐらいから日本中に沢山造られました。(江戸時代以前から庚申塔の風習は有りましたが)ここの庚申塔は、やはり江戸時代の初期寄りの物で、約330年前ぐらい前の物です。庚申塔の一つには元禄三年(1690年)の刻印が見えます。一つ一つのお顔をじっくり見ていると飽きません。仕事の途中で暫し足を止め観賞です。因みにこの時代の天皇は東山天皇。江戸幕府征夷大将軍は「生類憐れみの令」の第5代•徳川綱吉。
角柱型の青面金剛三猿の庚申塔、舟形の地蔵菩薩が本尊の庚申塔、駒形の月日青面金剛三猿の庚申塔が建っています。他にも聖観音や地蔵が建っています。
| 名前 |
宿山の庚申塔 |
|---|---|
| ジャンル |
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| HP |
https://www.city.meguro.tokyo.jp/shougaigakushuu/bunkasports/rekishibunkazai/shukuyama.html |
| 評価 |
4.2 |
| 住所 |
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石塔群のうち3基が庚申塔です。向かって左側に、六臂合掌青面金剛立像。上方に瑞雲付き日月。右上手の持物は摩滅。左上手に宝輪、両下手に弓矢。磐座に立っているか、もしかしたら二邪鬼を踏んでいるようにも見えます。下方に三猿(言わざる、聞かざる=欠失、見ざる)。「奉造立庚申供養為二世安楽也」「寳永五戊子年□月吉日」(1708年)正面の庚申塔は主尊が地蔵菩薩。持物は宝珠と錫杖。「奉造立庚申供養為二世安禾也」「延宝三乙卯年二月吉日」(1675年)右側に六臂合掌青面金剛立像。持物は、三叉戟、法輪、弓矢。現地案内板によると元禄五年(1692)建立。この庚申塔の下方の三方に三猿が刻まれていて、正面には二鶏と一猿(聞かざる)、手前(石塔に向かって右側)に見ざる、奥に言わざるが配されています。