代々木の煉瓦が語る歴史。
玉川上水のモニュメントの特徴
明治時代の煉瓦を用いた玉川上水モニュメントが魅力的です。
暗渠をモチーフにした、ほぼ原寸大の再現が見どころです。
散策中に桜が美しく楽しめる閑静なエリアにあります。
意外と大きい管なんだね❗
当時の煉瓦を用いた玉川上水モニュメント。説明看板あり。
このモニュメントは、明治時代に新宿駅構内の地下に設けられた玉川上水の煉瓦造りの暗渠をモチーフとし、当時の煉瓦を一部使用してほぼ原寸大で再現したものとのことです。なお、この辺りから代々木方面へ向けて、玉川上水原宿村分水が流れていました。
桜が綺麗でした。
玉川上水の記かつてこの地には、玉川上水 が流れていました。玉川上水は、江戸城下の急激な発展に伴う水不足を解消するため、江戸幕府により承応3年(1654年)に、開削された人工の水路です。全長は、多摩川上流の羽村取水口から四谷大木戸に至る約43キロメートルです。この上水は、江戸市中への飲料水の供給という本来の目的のほか、武蔵野台地の各地に分水され、飲料水、かんがい用水、水車の動力等に幅広く利用されました。明治31年、東京の近代水道創設に伴い、杉並区和泉町から淀橋浄水場の間に新水路が開削されたため、和泉町から四谷大木戸までの下流部は導水路としてこの役割を終え、余水路として使用されることとなりました。その後大部分が暗渠化され、現在では公園や道路として使われています。東京都水道局では、このゆかりの地にモニュメントを建立し、玉川上水に携わった先人の偉業を末永く後世に伝えるものです。このモニュメントは、明治時代に新宿駅構内の地下に設けられた、玉川上水の煉瓦造りの暗渠をモチーフとし、当時の煉瓦を一部使用して、ほぼ原寸大で再現したものです。平成15年1月東京都水道局。
| 名前 |
玉川上水のモニュメント |
|---|---|
| ジャンル |
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| 評価 |
3.9 |
| 住所 |
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ある日、都会の喧騒から逃れたいと思い立ち、渋谷区代々木の閑静なエリアを散策していました。新宿駅から徒歩約15分、代々木駅からも徒歩10分ほどの場所に、そのモニュメントはひっそりと佇んでいました。周囲は住宅街で、訪れる人も少なく、まるで時間が止まったかのような静けさが漂っています。玉川上水は江戸時代、江戸の水不足を解消するために多摩川から水を引いた上水道で、1653年に完成しました。全長約43kmに及ぶこの上水は、江戸の発展に大きく寄与しました。しかし、時代の流れとともにその役割を終え、現在では多くの部分が暗渠化されています。モニュメントは、玉川上水の歴史とその重要性を後世に伝えるために設置されたものです。石碑には、上水の概要や歴史が刻まれており、当時の技術や人々の努力を偲ぶことができます。また、周辺には玉川上水に関連する説明板や案内があり、散策しながら学ぶことができるのも魅力の一つです。訪れた際、偶然にも地元の方々が清掃活動をしており、地域の歴史を大切にする姿勢に心打たれました。彼らから、玉川上水がかつてこの地域の生活にどれほど密接に関わっていたか、興味深い話を聞くことができました。一方で、モニュメント自体はシンプルな造りで、観光スポットとしての派手さはありません。そのため、歴史に興味がない方や、事前知識がないと物足りなさを感じるかもしれません。また、周辺には飲食店や休憩所が少ないため、長時間の滞在には向いていない印象を受けました。しかし、都会の中でひっそりと歴史を感じられるこの場所は、喧騒を離れて静かな時間を過ごしたい方や、江戸時代のインフラに興味がある方にはおすすめです。訪れる際は、周辺の地図や歴史を少し調べてから行くと、より深い理解と感動を得られるでしょう。帰り道、ふと足元を見ると、かつての上水路を示す石畳が続いていました。その上を歩きながら、江戸の人々も同じ景色を見ていたのだろうかと、時空を超えた繋がりを感じました。都会の片隅で、そんな歴史の一端に触れることができるこの場所は、私にとって特別な思い出となりました。