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| 名前 |
寳泉寺の庚申塔 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
3.0 |
| 住所 |
|
さいたま市指定有形文化財。寛文九年二月健之銘。唐破風屋根付型文字・刻像塔。台座正面に蓮葉の陽刻あり。塔身正面の花頭窓は二段に分かれており,上方には三猿が厚肉彫りされており,その下に阿弥陀三尊種子(「キリ-ク」「サ」「サク」)が印刻されている。この感じは珍しい。現地案内板は,この庚申塔に関して次のように述べる。「寛文九年の銘がある庚申塔が、同じ荒川左岸に位置し鹿手袋とも近い栄和重円寺と道場の金剛寺にあります。庚申塔としては初期のものであるこれら三基は、この時期に庚申信仰が市内のこの地域に急速に広まっていったようすを伝えています。」。この様に寛文年間にさいたま市に急速に庚申信仰が広まった傍証として,この庚申塔には史料的価値があるとしている。私個人の近隣の石造物の観察から,「江戸前期から江戸中期への過渡期に造立されたさいたま市近縁の庚申塔は,後年の庚申塔の定形モデルから微妙にズレたものが多いな」と感じている。庚申塔の定形モデルとは,ちょうど真横に立っているものがそれである(一面六手の青面金剛に,日・月・瑞雲・三猿・二鶏などを彫るのが特徴。)。この庚申塔も,そのモデルからズレた感じであり,この事実は(上記の案内板の情報と合わせて考えてみると,)「当時の石工は,手探り状態で庚申塔の製作したのだろう」「参考となるモデルが身近にないため,おそらく伝聞情報を集めるだけ集めて,見切り発車で製作したのだろう」という邪推を私にさせる。もうひとつは,宝暦六年十一月健之銘の唐破風屋根付型刻像塔。三猿二鶏なし。隣の庚申塔と比べると.「ザ・庚申塔だな」という感じ。