松尾芭蕉の足跡を辿る、鳴子のひっそり道。
尿前の関跡の特徴
鳴子の自然豊かな遺跡で、松尾芭蕉を感じることができる場所です。
出羽と陸奥の国境にあたる、歴史的な関所の雰囲気を楽しめます。
24時間いつでも散策でき、芭蕉の像や解説も設置されています。
旧街道の道沿いにあり、関所の面影がある。芭蕉の句碑などもあります。国道沿いの駐車場に車を止め徒歩で5分ほどのところです。関所好きは、行ってみてください。
2023.10.11急遽2日前に決断の今年19回目のみちのく一人旅は昨年12月以来の鳴子。前回の訪問ではグループ形態のお宿を選択したことで、鳴子が持つ「THE.温泉」感は不完全燃焼。今回はつくづくお湯を堪能することに重きを置き素泊り決行。鳴子峡を散策し温泉郷へと向かう途中の国道47号沿いに「尿前の関」のサインと休息スペースがあり、そこから不正路の勾配ある階段を降ると現れる関所が。「義経ゆかりの〜」「芭蕉が怪しまれて〜」とかあるようだがあまり露出・フォーカスされることもなくひっそりとしているため観光スポット的な空気感は感じられない。けっこうな思いをして国道から下り上りをしたわけだが、下まで下ってみれば生活道路なのであろう舗装路があり車で乗り入れられる様子。それ用の駐車スペースはない様子だが「鳴子峡鳴子口」というバス停から路地に入れる様子だ。
管理人さんの解説がよかったです。
鳴子遊歩道を2022.11.03撮影しました。
国道脇にあるひっそりとした場所。
訪れる人は少ないけど、芭蕉がさらに好きになります。
30.出羽越え【芭蕉自筆影印】①おくの細道紀行文南部道者る可に見やりて 岩手の里耳泊る 小黒崎 水の小嶋を過て なるこの湯より尿(シト)前の関耳可ゝ里て 出羽能国に越無と春 此道旅人稀なる處な禮者 関守にあやしめら禮て 漸(ヨウヨウ)尓して関をこ春 大山をのほ川て 日既暮遣禮者 封-人の家を見可氣て舎リを求ム 三日風-雨あ禮て よしなき山中に逗留す(南部道はるかに見やりて、岩手の里に泊る。小黒崎、水の小嶋を過て、なるごの湯より尿(シト)前の関にかゝりて、出羽の国に越むとす。此道旅人稀なる処なれば、関守にあやしめられて、漸(ヨウヨウ)にして関をこす。大山をのぼつて、日既暮ければ、封-人の家を見かけて舎りを求む。三日風-雨あれて、よしなき山中に逗留す。)蚤虱馬能尿(バリ)春る枕もと(蚤虱馬の尿(バリ)する枕もと)あるしの云 こ禮より出羽の国尓 大山を隔て 道さ多可ならさ禮ハ 道志るへの人を頼ミて越へきよしを申 さら者登云て 人を頼侍連者 究-竟(クッキョウ)の若もの 脇指をよこ多へ 樫の杖を携て 我ゝ可先尓立て行 介ふこ楚必あやうきめにもあふへき日な禮登 辛(カラ)きおもひを那して 後耳ついて行(あるじの云、これより出羽の国に、大山を隔て、道さだかならざれば、道しるべの人を頼みて越べきよしを申。さらばと云て、人を頼侍れば、究-竟(クッキョウ)の若もの、脇指をよこたへ、樫の杖を携て、我ゝが先に立て行。けふこそ必あやうきめにもあふべき日なれと、辛(カラ)きおもひをなして、後について行。)あるしの云尓た可ハ春 高山森ゝ登して 一鳥聲き可春 木の下闇茂りあひて 夜ル行可こ登し 雲端尓土婦る心地して 篠の中踏分ゝゝ 水を王多り岩尓つま付いて 肌(ハタヘ)尓つめ多き汗を流して 最上乃庄尓出ス 彼案内せし於のこの云やう この道必不用の事有 つゝ可なう送りまいらせて 仕合(シアハセ)志多りと よろこひて王可連ぬ 跡尓聞てさへ 胸登ゝろくのミ也(あるじの云にたがはず、高山森ゝとして、一鳥声きかず、木の下闇茂りあひて、夜る行がごとし。雲端に土ふる心地して、篠の中踏分ゝゝ、水をわたり岩につまづいて、肌(ハダヘ)につめたき汗を流して、最上の庄に出す。彼案内せしおのこの云やう、この道必不用の事有、つゝがなう送りまいらせて、仕合(シアハセ)したりと、よろこびてわかれぬ。跡に聞てさへ、胸とゞろくのみ也。)【句碑】①尿前の関宮城県大崎市鳴子温泉尿前R47から下る狭い車道有蚤虱馬の尿する枕もと②封人の家山形県最上郡最上町堺田59-3蚤虱馬の尿する枕もと【芭蕉像】①尿前の関②封人の家【芭蕉訪ね地?】①分水嶺陸羽東線堺田駅前《施設・句碑拡大写真はgoogle検索「芭蕉句碑の解読」》
出羽と陸奥の国境に位置する関所です。奥の細道で芭蕉と曽良が、この関所で怪しまれて、なかなか通してもらえなかったと伝えられています。石段や復元された門など、かなり大きな関所だったことが分かります。鳴子峡を越えて、堺田の封人の家までは、険しい道のりで、難所だったようです。芭蕉の銅像や句碑もあり、奥の細道をたどる旅には、欠かせない場所だと思いました。山形県側から国道を下ってくると、坂の途中から脇道に急旋回することになるので、十分減速して探してください。
24時間、いつでも散策、見ることが出来ます。
| 名前 |
尿前の関跡 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 営業時間 |
[日月火水木金土] 24時間営業 |
| HP | |
| 評価 |
3.5 |
| 住所 |
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何か建物があるわけではありませんが、ここの手前に石畳の道があり、昔の雰囲気がうかがえます。あたりは自然が豊かで、5月には花々が咲いていました。