樹齢900年のケヤキ、埼玉の宝。
埼玉県指定の天然記念物です。道路側から見るとほぼ判りませんが、境内側に回ると吃驚するほど大きく損傷しており、かなり大掛かりな鉄骨組の支えがあるとは言え、生きて立っているのが不思議に思えます。以前はかなり立派なケヤキだったことは想像に難くありませんが、太枝が折損した際に主幹を大きく割いて落下したとのことで、さぞ凄まじい光景だったでしょう。現在は治療の為、上部から出ている「不定根」という根を紙製の筒で地中へ誘導しているそうで、何本か管が幹に沿って設置されています。中にはかなり幹の上部から出ている不定根が見られますが、そんなに高い所から根が生えるものなのだと、とても興味深くまた樹の生命力の強さを感じました。(2023年1月)
名前 |
脚折のケヤキ |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
4.0 |
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ケヤキは樹齢900年余りで、現在の樹高は約17メートル、幹回りは約7メートルの巨木です。昭和7年に埼玉県指定の天然記念物に指定された当時は樹高が約36メートルで、枝も四方に生い茂っていました。しかし、昭和47年に風雨と自らの重さにより枝周り3メートルもの大枝が折れてしまいました。その後、幾度か樹勢回復事業を行い、ケヤキの保全に努めてきました。令和3年度には、枝受けがずれてしまっている支柱の改修と過去に治療を行った個所の再治療を行いました。その結果、ケヤキの幹の上部より「不定根」という根が出ていることが確認され、今後はこの「不定根」を生かす治療を行うそうです。