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名前 |
国見町役場 大枝排水機場 |
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ジャンル |
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電話番号 |
024-577-3859 |
住所 |
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評価 |
5.0 |
古来、阿武隈川、滝川両河川の洪水により形成された沖積地帯の当地区は常習水害被災地であり、近世阿武隈川河床の流土滞積が原因のため、内水排水不良となり、本地区における農耕地、梁川町四十九町歩、国見町五十七町歩、川内住居九町歩併せて百十五町歩は常に湛水のため物心両面に甚大なる被害を蒙り、極めて不安定な環境の中で生計を続けてきたのである。特に大字川内七十余世帯は嘗って(かつて)軒下まで浸る水害を度々蒙っていたが、昭和二十八年滝川築堤改修工事の完成によって、その水害から免れたと雖(いえども)昭和四十六年八月の集中豪雨の際は住居周辺まで湛水した事実もあり、常習水害地域に関係のある者は待望の本事業実施を期し、昭和四十六年十一月期成同盟会を結成し、約二百余世帯の所名のもと両町並びに議会に善処方請願書を提出し、強力なる運動を続けた。両町は本趣意を了とし、県関係に上申し、粘り強く事業実施について妖精を重ねられると共に、池田県議会議員の適切なる政治的指導配慮等と相俟って功を奏し、県も本事業の必要性を認め、県営湛水防除事業として採択され、綿密なる調査研究の結果、昭和四十九年度より、三ヶ年計画により、総事業費二億六千二百万円の計上をみるにいたった。請負者福島市佐藤工業株式会社により、幾多の難関を制して、昭和五十三年三月待望の事業竣工をみるにいたった。因みに、本年六月二十八日豪雨による湛水が限界を越し、記念すべき第1回の排水ポンプ稼働のスイッチが入れられ偉大なる排水能力を発揮し、被害を最小限に止めることができ、一同感無量なるものがあった。故に期成同盟会は本事業の経過の概要を記し後世に伝えるため記念碑を建立するものである。昭和五十三年十一月三日 ふる川改修促進期成同盟会。