馬淵川の清らかな流れを体感。
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対岸にも水位観測所のようなものがあり、おそらく下水処理された水がここから馬淵川に流れ込んでいるのだろう。
名前 |
熊野堂排水樋管 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.5 |
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この導水路からの水は汚水を処理したものではない。白山川の別名のある土橋川のバイパス放水路である。かつて土橋川は国道340号登り街道のある丘と白山台のある丘の間の笹子や沢里を流れ下り、根城1丁目のあたりから現在の長根公園全域が「長根堤」という溜池になっていたのだ。東北電力のある堤町から長根に抜ける道路がかつての溜池を形作った堤防である。溜池は現在の国道104号で2つに分けられ、今の根城地区が上堤、現在の長根公園部分が長根堤と呼称されていたようだ。溜池を造った堤防の一角(更上閣下あたり)に水門があり、溜池の余剰水は堰のような水路で水門下、観音下を経由、本八戸駅付近を経て城下を経由、周辺の水田への水も供給しながら馬淵大橋付近で馬淵川に合流していた。水田が無くなった現在でもこの水路は残っている。戦時中上堤・長根堤は干拓され、水田となり戦後上堤は、住宅地になった。バス停「桜木町」の南側の低地である。一方、長根堤には、スケートリンク、野球場、陸上競技場、体育館などが整備された。私が幼い頃のスケートリンク周囲や、整備途上の陸上競技場では掘削された、泥炭様のものが積まれていた記憶がある。そして土橋川は人工河川となって長根公園を廻って水門下へと流れ下るようになった。さらにその後天然リンクはパイピングリンクとなり土橋川の水はただ長根公園脇を流れ下るだけになった。平常時はそれで何の問題も無かったのだが、台風などで豪雨となると長根公園脇からの人工河川部分の流量不足のため104号の上手側、そして水門下地域一部も洪水常習地域となってしまっていた。この流量不足を解消するために作られたのが、能力以上の水を最短距離の地下トンネルで馬淵川に放水する、この熊野堂排水樋菅である。現存する長く曲がりくねった市街地を流れる水路を改修するよりも、絶対的に効果が高いのは自明である。土橋川から、この放水路への分流部は桜木町バス停からすぐ左手に水路をたどれば見ることができる。