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名前 |
小女郎の石碑・蛇地蔵 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
むかし、対岸の大沼に、久保の小女郎という大そう美しい娘があり、髪が長いので、櫛で琉くときはその一筋一筋が蛇のようにうごめいたという。この小女郎が深夜どこかへ行く様子なので、両親が糸を付けた針を娘の着物にひそかに縫いつけておいて寝かせた。抜け出した娘の後を糸をたぐつて行くと、その糸は大井の池までつづき、池の中に没している。母親が、「もう一度顔を見せてくれ。」と叫ぶと、水中から小女郎は姿を現わしたが、その頭には角が生え、すでに蛇体の相をあらわしていた。小女郎の正体は蛇であったが、生れるのに人間の腹を借りたのだと言うことである。一説に、小女郎には想う男があって、その男に誘われて池の蛇体になったのだともいう。小女郎の石碑は育生町田野野峠に続く山道の頂上にひっそりとあります。田野野には私の父の生家があり(今は納屋)、北山村の大沼方面に抜けていく古道でした。林道を広げるため頂上から大沼方面は石畳の道がなくなりましたが、1970年代までは近道でよく通っていました。その頂上に位置します。首から上の病気(頭痛や歯痛など)に効くと言われ、祖母は夜でも拝みに行ったそうです。