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名前 |
塩見大師庵宝塔 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
塩見区黒岩峠の大師庵の前庭に2基並んだ宝塔。県指定有形文化財、昭和51年3月30日指定。宝塔とは密教系の塔で、平安時代後期頃から造立され、下から基礎、塔身、笠、相輪からなる。円筒形、壺形の塔身上部に首部があるのを通形とし、相輪の代わりに宝珠を置くこともある。造立の趣旨は、主に供養による。左側の塔身には、貞和5年10月28日(1349年)と北朝年号が刻印されている。この宝塔は相輪が2基とも欠損しているが、総高200cmほどあり、基壇上部4面に八葉の複弁反花が彫られているのが特徴である。彫り方も丁寧で、上部の重さを柔らかく受け止めるかの如く、肩を張り下部に丸味もたした格座間など全体的によく纏められている。同年代の宝塔としては、大分県はもとより九州各県にもこの宝塔の右に出る塔はないほどの貴重な重要文化財である。(宇目町誌要約)