競馬場の跡地で歴史を感じる。
岡山市に競馬場があった事を伝える貴重な遺構です。碑の向かっている方向を望んで目を閉じると往時がイメージ出来るかも知れません。三つある碑の一番右にある「宗谷神社」の碑も競馬場に関わる物で、「北海道の宗谷にある神社」ではなく、岡山市の玉柏から金山寺の方に上がった宗谷山にある「宗谷(そうだに)神社」から分霊された碑のようです。宗谷神社の御祭神は保食神(うけもちのかみ)とされており、一般的には食物や五穀豊穣の神様と良く言われますが、神話の中で「頭から牛馬が産まれた」と言うことから馬の神様ともされています。(同じ例として東日本での駒形神社等があります)馬塚と馬頭観音と言う構成が多いですが、神道における神も祀られていた事が分かることや、岡山の地元に由来のあるものでもある事から、こちらも非常に貴重な碑と思います。ちなみに、宗谷神社の拝殿前には狛犬ではなく、狛牛と狛馬が鎮座しています。神馬像ではない狛馬があるのは全国でも非常に珍しいそうですので、興味がありましたら是非お参りされてみて下さい。(麓からの参道、車道共に多少険しいですが、直前の公園までは車で行くことが出来ます)少し気になるのが、馬塚の下から生えている 木が大きくなり繁りすぎていると思います。もうそろそろ整えてあげてほしいと思います。
名前 |
三蟠競馬場跡地 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.7 |
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ひっそり佇む競馬場の跡地です。