1671年創建、とうがらしの由来。
禅東院とうがらし地蔵の特徴
八王子の喧騒を離れ、静かな路地に佇むお寺です。
寛文11年(1671年)に建立された貴重な歴史を持ちます。
とうがらし畑に由来するお地蔵様のご利益を感じられます。
寛文11(1671)年8月24日建立。当時「本宿」は(本町)藪ノ内と呼ばれ、周辺の農家で唐辛子が多く栽培されていた。江戸時代飢饉の際、内藤新宿の「八つ房」と言う問屋に卸し、この地の人々が大変助かったという記録が残っている。人々はここで育ったとうがらしをお地蔵様にかけ、いつしか親しみを込めて「とうがらし地蔵」と呼んだ。地蔵とは字のごとく地の蔵、この地で育つものが実を結び花を咲かすことを願った。縁日は昭和20年代まで盛大に行われていた。・・「唐がらし、浮世の味はこんなもの」毎年十月最終日曜には、とうがらし地蔵尊縁日大祭が営まれます。
かつて一帯にとうがらし畑があり、お地蔵様にお供えすることでご利益をいただいたという由来があるそうです。
名前 |
禅東院とうがらし地蔵 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.3 |
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八王子の喧騒を離れ、静かな路地を歩いていると、ふと目に留まる寺院があります。その名は禅東院。門をくぐると、歴史の息吹を感じさせる境内が広がります。特に目を引くのは、中央に鎮座する「とうがらし地蔵」です。この地蔵は、寛文11年(1671年)に建立され、当時この地域で盛んに栽培されていた唐辛子に由来しています。地元の人々は収穫した唐辛子を地蔵に供え、感謝の意を示していたそうです。その風習は今も続いており、地蔵の周りには赤い唐辛子が供えられています。境内を散策していると、小さな庭園が目に入りました。手入れの行き届いた美しい庭で、心が洗われるような気持ちになります。また、境内には六地蔵も祀られており、その中央に位置するとうがらし地蔵は一際存在感を放っています。地元の方々の信仰の深さを感じる瞬間でした。さらに、禅東院では毎年10月の最終日曜日に「とうがらし地蔵大祭」が開催されます。この祭りでは、地元で採れた唐辛子を使った七味唐辛子の調合実演販売や、三味線の演奏会などが行われ、多くの人々で賑わいます。私も一度参加したことがありますが、境内に漂う唐辛子の香りと、伝統的な音楽の調べが相まって、非常に風情のある時間を過ごすことができました。禅東院は、八王子駅から徒歩約15分の場所に位置し、アクセスも良好です。都会の喧騒を忘れ、静寂の中で歴史と文化に触れることができるこの場所は、訪れる価値が十分にあります。特に、とうがらし地蔵にまつわるエピソードや、地元の人々との交流を通じて、八王子の深い歴史と温かさを感じることができました。また、禅東院は八王子三十三観音霊場の28番札所としても知られており、御朱印を求める参拝者も多く訪れます。私も御朱印をいただきましたが、達筆な文字とともに押された唐辛子の印が印象的でした。住職の方も非常に気さくで、寺院の歴史や地蔵にまつわる話を丁寧に教えてくださいました。禅東院の周辺には、八王子十五宿の一つである八日市宿の跡地や、市守神社などの歴史的なスポットも点在しています。これらを巡る散策コースを楽しむのもおすすめです。私も友人と一緒に周辺を歩きながら、江戸時代の面影を感じる建物や石碑を見つけ、歴史探訪の一日を満喫しました。総じて、禅東院は歴史的な背景と地域の文化が融合した魅力的な場所です。特に、とうがらし地蔵にまつわる伝承や、毎年の大祭は訪れる人々に深い感動を与えてくれます。八王子を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。