六地蔵の下で出会う暗闇の仏像。
名前 |
弥陀六地蔵磨崖石仏(かくれ地蔵) |
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ジャンル |
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住所 |
〒619-1411 京都府相楽郡南山城村北大河原北垣内63−4 |
HP | |
評価 |
5.0 |
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六地蔵と阿弥陀如来が彫られた大きな石ですが、仏像は石の下の地面の下の暗闇の中にありますので、表面からは全ての仏像を見ることはできません。地下に隠された石仏ですから地元では「隠れ地蔵」とも言うそうです。この石の下には大人がかろうじて入れる隙間がありますので、汚れてもいい格好にして、仰向けになって背中を地面につけて入ってみましょう。そして、右上の奥を向いてカメラのフラッシュを点けてみましょう。閃光に照らされて、約600年前の室町時代の仏像が皆さんの前に現れます。きっと、一瞬だけ浮かび上がるこの仏像の姿は、見た人の冒険心を満たしてくれるはずです。もともとは何の目的で作られたのかは伝わってはいませんが、村内には隠れ地蔵を含め室町時代の石仏が地区の境界にいくつか残っていますから、この一帯でも南北朝時代から室町時代にかけて各村落の自治意識の高まりが背景にあったのでしょう。この京都南部一帯村落の自治意識の高まりの表れの一つが1485年の山城国一揆です。なお、この隠れ六地蔵が見つかったのは昭和28年。南山城大水害で石の下の土が流されたことがきっかけだったそうです。