倉市指定文化財、希少な魅力。
市指定有形文化財。茅葺寄棟造。穀類を保存する板蔵を「穀櫃」というそうだ。側背面部分は固定された嵌板。正面部分と仕切り部分が,取り外し可能な落とし板であった。正面の柱には縦溝があり,そこに落とし板を上から下に向かって積み上げていける仕組みになっている。この板をわざとズラすことで隙間を作り,穀物の保存に適した通気状態を維持できる様になっているそうだ。この様な仕組みを持つ板蔵を「落とし板蔵」というとか。なお,屋根下の隙間を「吹き抜け」といい,強風時に倒壊・転倒を防ぐ目的でわざと空間を設けているそうである。(これは中島家の個人用の板蔵だが,)江戸時代に村落共同体が飢饉対策として総有した「郷蔵」と殆ど同じ構造であり,当時の穀物の貯蔵方法の様相を現在に伝えている。穀櫃は,昭和三十年以降,保存技術の発展と共に廃棄される様になったため,現存するものは貴重だという。
名前 |
旧中島家穀櫃 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.5 |
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今どき、なかなか見られない倉。