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「逸見杉」は、崇高で厳かな雰囲気が漂う十五社神社の境内入口に佇んでいます。樹齢800年、目通り幹周囲5.4m、樹高30mであり、1992年2月17日に山県市の天然記念物に指定されました。鎌倉時代、承久の乱(1221年)の勲功で甲斐の逸見又太郎義重が後鳥羽上皇より美濃国山県郡大桑郷を賜わりました。その嫡男である逸見又三郎重氏が十五社神社の本殿を改築し、記念として3本の杉を境内にお手植えされたと伝わります。その中で残った大きな1本杉を「逸見杉」と名付けたそうです。北側主幹は、スラっとして美しい樹姿ですが、南側は瘤が隆々としており弱っている枝も見受けられました。また周囲は背の高い木立に囲まれ日陰となり、傍には小川が流れているため湿気が多く、主幹全体を苔が覆っていました。その苔むした樹姿はとても美しく、木漏れ日が差し込むとより一層神々しく輝いていました。伝承と共にはるか古から大切に守り継がれ、人々の願いや生き方を静かに見守り続けてくださる「逸見杉」。これからもどうか元気でいて下さいますようにと心から願います。また訪問させて頂きます。