静寂の中に潜む、日本一長い神社。
飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社の特徴
急な189段の階段を登った先に、神社の静寂な佇まいがあります。
日本一長い名前を持つ、飛鳥の水の神を祀る神社です。
本殿がなく、後方の山を御神体として拝む独特の信仰形態です。
飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社飛鳥川上流、奈良県明日香村稲淵・栢森間の 宮山中腹に鎮座。本殿は中間が遥拝造で、後方 の山を拝する形をとる。祭神は宇須多伎比売・ 神功皇后・応神天皇。旧村社。「延喜式」神名帳 高市郡の「飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社」とさ れる。宇須多伎(臼滝)比売命は飛鳥坐神社の裔 神とされる(「延喜交替式」、貞観一〇年六月二八日 「太政官符」類聚三代格)。ちなみに神社東方の大 字畑にウスタケの小字が残る。鎮座地稲淵は皇 極天皇が雨乞をした南淵の河上(「日本書紀」皇極 天皇元年八月条)で、神社北方に南淵山がる。 近世、宇佐宮・宇佐八幡と通称され、天文二二 年(一五五三)銘の御湯釜(現存せず)にも宇佐八幡 宮と刻する(高市郡神社誌)。「高市郡古跡略考」に 「宇佐宮ノ下なる川中ニ少しき淵あり。底ニ駒 の足跡あり。皇極請雨の所にや」とみえ、明治 初年まで雨乞のナモデ踊を「本なもで」と称して 神社で興行したと伝え、その後は内宮(稲淵、南 淵請安墓に残る旧談山神社)において「かりなもで」 が行われた。氏子は大字稲淵・栢森・入谷・畑に 居住。平安時代前期の作と推定される男女各二 体の神像を蔵する。明治四四年(一九一一)入谷 に鎮座の大仁保神社を合祀、合祀後も旧地に社 殿が残されている。同社は仁徳天皇を祭神とし、 元慶二年(八七八)二月二七日に従五位下を授け られた大仁保神(三代実録)にあてる説がある(大 和志)。「日本書紀」皇極天皇三年一一月条に、蘇 我蝦夷が大丹穂山に桙削寺を造立したことがみ える。桙削寺跡については子島寺説、入谷説、 高取町丹生谷説(大和志)などがあり、「大和志料」 は丹生谷の大仁保神社をもって国史見在社と する。『大和・紀伊 寺院神社事典』
まち町、地域ごとに味わい深い表情を魅せてくれる古都奈良。この飛鳥地域にも颯々、淀み、特有の奥深いランドスケープを感じます。あすかかわかみにいますうすたきひめのみこと。寿限無、寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚と続けたくなるところですが。登り降りするだけでも価値ある200段近い階段。実際に手で触れ、登り始めると、なぜか自分が歴史の一部にでもなったような、勝手な錯覚に。心地良いパラレル。来た甲斐がありました。創建以来、一体どれほどの人々が登り降りしたのかなと思いを馳せます。階段自体、横幅は長いですが奥行きが少々浅いです。踵が浮く感じも。高所恐怖症の方には昇降の最中、そのことを思い出さぬよう祈るばかりです。本殿は高台に。時が止まったよう。ほんのちょっとだけ相対性理論が理解できたような錯覚に。
長い階段を登った後、到着と思いきや坂道が続いていて、それを少し登ると鳥居をくぐって到着します。境内一面に苔が広がっていてとっても素敵な神社でした。名前も日本一長いとはこんな身近に凄い神社があったとは明日香村にかなりの回数訪れているのに今回初めて知りました。
『あすかかわかみにいますうすたきひめのみことじんじゃ』と云われます、日本一長いお名前のお宮さまです。階段も同じく長く急で、朝イチお詣りなので、当然一人っきりでしたが、不思議と怖さも無く、お詣りさせて頂けました。空気も澄み渡り、摂社の間に拝殿があり、その後ろの山が神域=ご神体になる、いにしえからの祈りの形式を今に残すお宮さまです。今回は行き先を車中泊時にこちらさまに決めましたが、大正解でした。是非一度はお詣り下さい。因みに路駐になりますので、ご留意下さい。ありがっ様です。
神社の名称が長すぎてすぐに忘れる。境内は静かで、時がゆっくり流れ、歴史を感じる。拝殿背後の「南淵山」を神体とするようだ。南淵山は神の住む聖なる山とされる。
一番長い名前の神社だそうです。鄙びた神社で、本殿の前でも苔むしてました。
後ろの山がご神体 訪れる人もほとんどなく、森閑とした、静寂の佇まいがいつもそこにあります。
どうしてこんなに荒れているのでしょう。菊の御紋を乗せた拝殿の上に木の葉が堆積していて、石柵もたおれたままです。郷社だそうですが、やはり過疎化が進んでいるのでしょうか。
急な階段を登り、折り返しの緩やかな坂を登った所にある鳥居をくぐると下界とは違う空気が漂っています。
名前 |
飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
4.4 |
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通りがかりに存在を知り詣でました。果てしなく続くかののような階段に躊躇しましたが意外と数分で境内へ辿り着けます。到着と同時に檜の香りがしたのが不思議です。檜から漏れる陽光が美しく輝き良い処を観させて頂けました。階段にある蜘蛛の巣さえ美しく感じられ境内から見える朽ちかけた建造物も趣あり。