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| 名前 |
弘法大師座像 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
3.0 |
| 住所 |
|
玄江院の南東側の高台にたくさんの石仏や墓標が集まっている場所があります。道路からそこにのぼる坂道の脇、荒廃した古民家の軒下に弘法大師座像の石仏があります。大変に精巧に彫られた坐像です。建立年代は、推定で江戸後期から明治時代でしょうか。玄江院は16世紀半ばに大井政継によって、旧領主館跡地に建立された曹洞宗の禅刹ですが、その1世紀前には、近くに臨済宗の山寺がありました。戦乱で焼失したようです。その禅寺は、おそらく鎌倉~室町時代に、平安時代からあった密教寺院が荒廃したものを禅僧たちが再興したものだと見られます。耳取城跡地の高台には熊野権現社があるので、ここに山岳信仰=密教寺院の修験場があったと推定できます。それは、おそらく真言宗の寺院で、耳取集落のどこかにあったようです。たぶん弥美登里神社の近くではなかったかと考えられます。その支院というか草庵が、上記の墓苑・石仏群の高台にあったのかもしれません。記録は今のところ見つかりませんが。