丸亀湊上陸後の風景描写少し寝ると思いしに、はや丸亀...
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名前 |
河井継之助顕彰碑 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0044 |
住所 |
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評価 |
5.0 |
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丸亀湊上陸後の風景描写少し寝ると思いしに、はや丸亀へ着く。暁七ツ前の由。晴故に、 月星照りかがやきて、風景妙なり。十里の海上、早きには感心のものなり。丸亀の船宿へ入りけれども、出来合い飯もなき様子故、支度を直して直ちに出懸ける。廿日 晴 早き故、月はあれども、しかと湊の様子も分からず、 城を左にして金毘羅さして行ける。丸亀は高の割より、城市供に宜敷様に思わる。此の辺は相応に土地も開け、左に讃岐富士、小さき山なれども形は好、先に見る江州のぬかで山に能く似たる山なり。其の外、形の好き小山数々あり。砂糖の革、往来に植えけるを見るに、柔に似たりと聞けれども、すすきの穂なきものの様なり。 茎を取りて拵える由(中略)金毘羅の手前五六町此の方にて、日漸く出。新たに見る所故か、 風景面白く覚ゆ。さすがの街道、路幅も広く、所々に堂ありて、茶をわかす処あり、其の前に必ず石籠あり。河井継之助旅日記「塵壺」より引用。