江戸時代の苦難を乗り越えた観音様。
宮野観音の特徴
江戸時代の文化8年に建立された観音様が魅力です。
飢餓や一揆の苦難を乗り越えた歴史があります。
宮野地区に位置し、地元の歴史を感じられる場所です。
宮野地区に建てられた観音様。市指定有形文化財、昭和53年8月18日指定。この十一面観音は凝灰岩で総高265cmの立像、両脇に不動明王と多聞天を従えた実に壮大な仏像である。基礎は石組で台座は不等辺の大石で、高さ60cm、横160cm、縦150cmの巨大なものである。台座上に径60cm、高さ30cmの蓮華座をのせ、その上に深さ5cmの凹形を彫り、仏像の安定を図っている。その上に華瓶を持った高さ140cmの十一面観音が立っている。全体的に彫りは丁寧で華瓶、特に化仏はその表情がよく彫り出されている。台座正面には文化8年(1811年)とありその頃に造立されたようだが、その頃の岡藩は干ばつによる凶作で農民は困窮し、年貢の免除をめぐって文化の百姓一揆が起っていた。宇目郷も例外ではなく、こうした苦難の時期に衆生の苦難を救ってくれる観音菩薩が造立されたと言われている。
| 名前 |
宮野観音 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
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現地文化財の看板によると、江戸時代の文化8年(1811年)に作られた観音様で、飢餓や一揆のあった苦難の時期に村人が救いを求めて建立したとの話。