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名前 |
茅原華山漢詩碑「移棹休搖湖底天」 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
辨天神社境内に建立されている茅原華山氏の漢詩碑です。正面に「移棹休搖湖底天芙蓉如梦蘸 華巓不關咫尺海濤壯白鳥白帆 相伴眠 華山逸民茅原廉題」、背面に「本碑ノ詩ノ讀ミ方 棹ヲ移シテ搖スコトヲ休メヨ湖底ノ天 芙蓉夢の如く華 巓(白き巓ノ意)ヲ蘸ス 關セズ咫尺海濤ノ壯ナルヲ 白鳥白帆 相伴フテ眠ル 昭和五年四月」刻。背面には施主の団体名も刻まれています。正面の碑文は草書で書かれています。碑文に草書が用いられた場合、往々にして“芸術的”に書かれており判読しにくいのですが、当碑の字は非常に美しく整っており判読しやすいです。昭和5年(1930年)4月に建立されたものです。この漢詩は華山氏の個人誌である『内観』第74号にて発表された浜名湖を謳った作品で、当漢詩碑もその読者たちの団体によって建立されています。碑の手前に案内板が掲示されていますが、一部内容が刻字と異なっており、碑背面では「搖スコトヲ」としている部分を、案内板では「揺かすを」としています。いずれも意味は変わりません。また案内板に1箇所誤りがあり、「華巓」に対して「かれい」と誤った振り仮名が付けられていますが、正しい読みは「かてん」です。