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春日大社貴賓館において、昭和12年、重森三玲氏により作庭された近代的•前衛的庭園で「三方正面七五三磐境の庭」の作庭後の氏の第7作目となる。庭園に面した建物のデザインが寝殿造調であるところに目を付け、小川をしつらえ、遣水の庭を設計した。18歳の頃、生家の庭を作庭設計した「天籟庵」はモルタルをふんだんに使った奇想天外な庭であるが、「稲葉形遣水の庭」は小川の床面と側面にモルタルで貼り付けられている。春日大社の御祭神である武甕槌命と境内には龍を名する摂社•末社が多く、龍神様の信仰をモチーフにZ字の稲妻形に、白のモルタルと緑の苔を対比ささた庭となっているが、現在は文化財の保存を第一として、水の引き込みはされておらず、本来の重森三玲氏が目指した王朝風の「武雷命」遣水の庭に「永遠のモダン」を垣間見ること、叶わなかったため、星4つとさせていただいた。重森三玲はモルタルで枯山水を18歳で作庭したが、稲妻形遣水では白モルタルと苔の庭に遣水で水遊びをするという企て、これが現在も水が流れていれば、音楽は矢沢永吉が流れるくらい、重森三玲は許してくれると妄想してしまう。