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名前 |
鳴谷線彫阿弥陀磨崖仏 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
人も通らない当尾の山奥にある秘仏です。大きな石の南側に一本線のみで阿弥陀如来坐像が彫られているのですが、年月も経ちましたから、注意深く探さないと苔の中に仏の姿を見出すのは難しいでしょう。さて、この磨崖仏は鳴谷の名前のとおり、谷川のすぐそばにありますけど、この場所に行く道はないため、行くには相当難儀します。ただ、ありがたいことに、護摩石から先に所々に赤い紐を括り付けた木やラミネートした案内表示のある木がありますので、準備をしてそれを探しながら山中を進むとたどり着きますよ。なぜ、このような秘境に磨崖仏があるのか、不思議に思うところですがおそらくは境界を示すためのものかと思います。昭和の頃の地図をみると、ちょうどこの鳴谷線彫阿弥陀磨崖仏の場所が当尾村と加茂町の境目になっていたようですから。今は、加茂も当尾も木津川市ですから、ここに境目などはなくなりました。鳴谷線彫阿弥陀磨崖仏も役目を終え、谷川の音を聞きながら深い苔の中で再びの眠りについていたようです。