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名前 |
索道台跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
コンクリートに鉄のフックが付いただけの土台、これが日本遺産に選ばれた笠置索道の台座です。索道というと馴染みがない言葉ですけど、いわゆるロープウェーのことで、架空索道とも言います。この目の前にあるコンクリートの土台は、戦前の笠置に存在した索道の始点部分になります。この土台の上に鉄塔を立ててワイヤーにゴンドラを吊るしたのでしょう。索道の終点は約1.2km先の山の中、終点の台座はまだ残っているそうですよ。さて、この笠置の索道は、山奥に茶畑を開発するための資材を運び、収穫したお茶を出荷するための輸送用で、架空索道が無くなった今でもその時に開発された茶畑は使われています。お茶を生産するためだけにロープウェーを建設したというのがすごいところ。一種の産業遺跡ですけど、笠置にこんなスチームパンクな世界があったとは思いもよらないです。日本は戦前世界一の索道数を誇る「索道王国」で、人々の交通手段や輸送手段として索道が使われてきました。道路の普及により役目を終えた索道は、観光用や参拝用に転用され、人々のレジャーとなりましたが、第二次大戦の開始により索道は鉄材に転用され消えていきました。(ちなみに笠置山に観光用ロープウェーを作る計画があったとか。)人力で運んだ資材で鉄道を通し、鉄道で運んだ資材で水力発電所を作り、水力発電で作った電力で索道を動かして山間部を開発して、索道で資材を運んで最後に道路を作る…。そしてその財源は生産したお茶。これが南山城地域の産業革命。「日本遺産 笠置有市の茶畑索道台跡」