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内藤湖南という第二次大戦前の京都帝国大学の東洋学者が晩年(1926〜)を過ごした場所です。今は恭仁山荘と言われ、普段は一般公開されていませんが、毎月26日の月命日に施設の手入を行っています。加茂という場所は京都の最果てにありながら、時折このような学者を引き付けるようで内藤湖南の他に江戸時代の熊沢 蕃山も近くの鹿背山に隠棲していたりします。共通するのは、どちらも隠棲して政治との関わりを絶とうとしたのに周囲が放っておかなかったこと。内藤湖南の加茂隠棲は著述と読書に専念することを意図したものでしょうけど、1920年代当時の日中外交はそれを許さず、多くの政治家がこの恭仁山荘に訪れたそうです。なお、内藤湖南が余生を楽しむために恭仁山荘に運び込んだ書籍は湖南文庫といわれ膨大な数だったようで、多くの学者が閲覧に来たと聞いています。奈良時代の芸亭の再来みたいですね。