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このあたりに古代条里制の遺跡が見つかったことから、綴喜郡第四條山本里があったという事を示す最近の石碑です。石碑にある古代条里制というのは、現代で言う農水省の「国営農地開発事業」のようなもの、約1300年前の天皇が国として行った国土開発事業名になります。現代の行政文書的に言うなら、ここにあった山本里は「国営農地開発事業綴喜郡第四條山本地区」という感じですね。そして、もう一つの「山本駅」というものは、古代の中央官僚専用のVIP施設の一つです。ここで中央のお偉いさんは当時の最高級移動手段だった馬を乗り換えたり泊まったりしていたのですが、石碑によるとこの近くが山本駅だったようです。8世紀の奈良時代のお偉いさんは、「駅鈴」という銅の鈴を持ってきて、この鈴を見せることで山本駅を利用できたようです。その光景を現代で例えるならば、国会議員クラスが地方視察で高級ホテルに泊まって、次の視察先まで黒塗りセダンで移動するようなものですね。記紀や万葉集にでてくるような有名人は、駅鈴をチリンチリン鳴らしながら楽しく山本駅に来て、VIP待遇を受けたでしょう。ただ、私は「中央の人を相手にするなんて、本当に面倒だっただろうな」と、石碑を前にして歴史ロマンよりも、1300年前の山本駅にいた下級役人の立場に同情するところです。