宇津ノ谷峠の伝説、地蔵堂へ。
坂下地蔵堂の特徴
宇津ノ谷峠西の入口に位置する地蔵堂です。
鼻取地蔵と稲刈地蔵の伝承が息づいています。
かつての安置場所から移されたお地蔵さんが魅力的です。
いつ建立されたのか不明ですが、鼻取地蔵(本尊の延命地蔵の別名)と稲刈地蔵の伝承がある地蔵堂です。■ 鼻取地蔵ある日、農作業を終えた農民が牛を引いていると牛が突然に全く動かなくなってしまいました。困っていると子供が現れ、牛の鼻をとって声をかけると牛が再び歩み始めました。農民が喜び子供に声をかけようとしたら子供の姿が消えていました。子供の足跡をたどるとお地蔵様の前で消えていたので、その子供はお地蔵様の化身ということになり「鼻取地蔵」と呼ばれるようになったそうです。■ 稲刈地蔵榛原(大井川の下流)に働き者で親孝行の農民の青年がいました。秋の稲刈りの最中にお伊勢参りの話があり、稲刈りがまだ終わっていませんでしたが、とりあえず頑張って稲を刈って参加することにしました。早朝から鎌を手に田んぼに向かうと、不思議なことに一夜で稲が刈り取られていました。首尾よく参加できたお伊勢参りの同行者に府中(駿府)の若者がおり、一緒に旅を続けるうちに親しくなりました。お伊勢参りが終わり、ぞの若者を府中に送ろうと一緒に府中まで行く途中で地蔵堂に立ちよりました。すると同行していた若者が地蔵堂に入ると姿が消えてしまいました。それから実は稲を刈ってくれたのはお地蔵様の化身であった若者ということになり「稲刈地蔵」と呼ばれるようになったそうです。
かつて、宇津ノ谷峠上に在った地蔵堂に安置されていたお地蔵さんが、今はこちらに移されているそうです。
坂下の集落入り口と宇津ノ谷トンネルの入り口にあるお地蔵さん。今のトンネルができる前はもう少し静かだったのだが、ちょっと車の音が気にかかる。が、昔の街道の雰囲気を残している。お堂の中が暗かったので、失礼だが、カメラを近づけてストロボで観音様の写真を撮る。
岡部宿側の宇津ノ谷峠の上り口にあります。別名鼻取地蔵。
名前 |
坂下地蔵堂 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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宇津ノ谷峠西の入口にある地蔵堂です。何時ごろ建立されたのか不明ですが、寛文や元禄と刻まれた燈籠がありました。