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名前 |
熊野神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
熊野神社、兵庫県養父市三谷字熊野(ゆうや)。主祭神=熊野大神(=伊邪那美尊・伊邪那岐大神・素戔嗚尊)。山間の村、裏手の山奥深く、尾根の稜線上となる丘上へ鎮座、東向き。鳥居をくぐり急坂の階段を登ると、社殿と出合う。社殿は、覆殿の下、本殿を収める。覆殿は、入母屋造、銅板葺き、一間、妻入。堅実な作りで、向拝は亜鉛メッキ鉄板、いわゆる波板をかぶせる。壁にも波板が見え、越冬を意識した造り。扉は格子を付けるが、視覚的に隠すものではない。意匠として、組物に加え彫り物を配すが、力強い印象を持たせる。ほか、狛犬が正面を向く。本殿は、杮葺き、入母屋造、一間、平入とし、千鳥破風に加え、向拝に軒唐破風を付ける。細かな意匠が配され、特に彫り物の美しさが目立つ。龍や鬼の姿に加え、木鼻へは、獅子や獏の姿が見える。階段、欄干を付け、組物が彫り物の脇を埋めている。現地は、舗装された林道のような山道を駆け抜けた先へ、丘上の社殿と出合うが、地形を見るに、山越えの峠道とし、三方を結ぶ地へ鎮座する。印象として、通りがかり、横の丘上へ神社を見る。なお、扁額は、熊野とだけ入れてあり、熊野信仰とするが、いわゆるブランド力を示すような印象を持たせた。ほかに見ない事例と言える。字名は熊野と書いて、ゆうやと読ませる。境内社(1)=不明、不明、不明。社殿は、亜鉛メッキ鉄板、波板をかぶせ、切妻造、三間、平入とし、向拝を伸ばす。格子の先に、各社を収める。境内社(2)=不明。社殿は、覆殿の下、本殿を収める。覆殿は、亜鉛メッキ鉄板、波板をかぶせ、切妻造、一間、平入。正面に扉は付けず、三方を囲う。本殿は、板葺き、しころ屋根、流見世棚造、一間、平入とする。意匠として、組物に加え、特筆すべきは、正面に見える鬼の姿。