中山道の便利な宿、憧れの大黒屋!
今まで何度も細久手宿の道は通過しております。が、しかし、大黒屋旅館さんは全く存じ上げておりませんでした。全くもって誠にお恥ずかしい話ですが、実は今になって今更ながら古い某ユーチューブ動画を見て初めて知った次第です。いやはや知ると知らぬでは見方や感じ方がまるで違うものです。単に古い建物と思っていたものがこれほど貴重とは。尤も、他人にすぐ感化されてしまう超ミーハー感覚に我ながら呆れますが(笑)ともあれ改めて自らの不勉強無知を痛感です。さて、大黒屋旅館さんは尾張藩の本陣として長い歴史のある旅籠だとか。その素晴らしい御由緒から今では登録有形文化財となっております。なるほどそう言われて見れば真っ黒でいかにも古そうな造りはまさに貫禄十分。重厚感溢れる堂々たる建物に見えます。このような文化財に今の世でも宿泊可能とは心底驚かされます(当然言うまでもなく事前確認要です)。とにもかくにも、こんな貴重な建物を間近で拝見出来るだけでも感謝です。今後もずっと永く続くことを心より願います。
中山道歩きには非常に便利な宿です。大井宿からも太田宿からも20km程度なので、途中山道ではあるけどゆっくり歩いてちょうど良い場所にあると思います。今回は自転車で行きましたが、この道には他に宿らしい宿も無く、恵那から太田まで峠越えの40kmもチンタラペースの私にはちょっときつそうなので、この宿を利用しました。特に上等な建物という感じでもなく、特に古いという感じでもなく、率直に言って微妙な感じでした。それもそのはず、客が外国人ばかりなのです。オーストラリア系でしょうか、夜も遠慮なく大声で騒いでいました。風情溢れる中山道の宿と期待していくと大きく外すかも。料理はできた順に調理室から運ばれてくるので、地場の素材を使ったできたての温かい料理を味わうことができます。ご主人も優しく丁寧な方でとても良かったです。
細久手宿のほぼ中央北側に所在し、現在も旅館「大黒屋」として経営を続けられています。当主は宿場設置の際に平岩(日吉町)から出ました酒井氏で、本陣兼務の小栗氏とともに代々問屋を勤めました。細久手宿の本陣と脇本陣が他宿に比べて手狭であったこと、また他の大名等との合宿を嫌った尾張藩がこれを「尾張藩定本陣」として使用し、他大名も予備本陣として使用したとされます。
古い建物好きとしては憧れの宿でした。ご主人の優しくも品格溢れる接客、奥様の手抜きのない丁寧で美味しいお料理が心に染み入りました。本当に来て良かったです。全ての意味で古き良き時代精神を受け継ぐ貴重な場所だと思います。
| 名前 |
大黒屋旅館 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 電話番号 |
0572-69-2518 |
| HP | |
| 評価 |
4.3 |
| 住所 |
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パーフェクトな宿ですよ。オーナー様も丁寧。食事も美味しく、大満足でした。宿に到着時にケーキとゆず茶を用意してくれました。江戸時代から続けていて16代目とのこと。尾張の徳川家の定宿だったようです。1泊2食で1人14000円でした。個室10畳ぐらいの広さで快適でした。出発時に、木曽の歩くガイドマップをいただき、中山道歩きに大変助かりました。ちなみに、かなり山の中にあるため、中山道歩きの人は、途中で、一度宿に連絡してほしいと言われました。