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日本国内には氷川神社や稲荷神社のように共通のご祭神を持ち、総本社を筆頭に数多くの「同名の分祀社」を持つ神社群があります。しかし六社神社は総本社を持ちません。共通するのはご祭神が6柱なことだけで、共通のご祭神すら持たないのです。私見ですが「6柱の神を祀る神社」がそう呼び慣わされたのではないでしょうか。その傍証として五柱のご祭神を持つ五社神社、七柱を持つ七社神社の存在が挙げられます。ところでここは神社跡とされていますが、標柱もなければ鳥居もありません。古い石段と、そのてっぺんに小さな塚と石柱を残すのみです。縁起すらはっきりしません。しかし岐阜県内には17の六社神社が残り、現在も産土神としての信仰を集めています。この神社も遠い昔は土地の人々の篤い信仰を集めたものと思われます。とはいえ、徳山村が消滅した現在、ここを訪れるのは私のような無縁の人間だけでしょう。この神社跡は祭翌日の神社を彷彿とさせます。屋台は消え去り静まり返った境内。そこに落ちているヨーヨー釣の金具……そんな雰囲気の漂う場所でした。……………………………白露降る祭りの後の寂しさは一人残さる神の嘆きか (続今古集:只見白麻呂)2025.6.6