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写真の撮影日時は2025.10.15(水)07:54。この“吾妻橋”の川を挟んで両側にお地蔵さまがいる。一つは祠の中に納まり、一つは本当に川の上の道筋にポツンと置かれている。しかし、“ポツンと”のお地蔵さまも赤い前掛けがかけられ、大事に扱われているようだ。確かに狭い通りなので新たに祠を建てるのも難しいのかもしれない。どちらも可愛らしいお地蔵さまだった。最寄り駅は京阪電鉄島ノ関駅。すぐ近くに大津市立中央小学校。日本に於いては子供を護るとか道祖神的な存在の地蔵菩薩だが、Wikipedia の地蔵菩薩の項で見ると、釈迦滅後、弥勒菩薩が成仏するまでの長い間娑婆世界が“無仏”となるので、釈迦牟尼仏が地蔵菩薩に衆生済度を託したという。地蔵菩薩を信仰することによる功徳には様々あるが、それら功徳の一番最後は“必ず成仏する”である。わたしは路傍の仏に祈るとき、最近は専ら“虚空蔵菩薩”の御真言を唱えるが、本来は地上から地獄までを掌ツカサドる(つまりその空間にいる衆生を救済する)のが地蔵菩薩で、空、いわゆる天界辺りに虚空蔵菩薩がいて、陸と空で対だったが、地蔵信仰のほうが広く親しまれ現在に至る。地蔵菩薩の御真言は オンカカカビサンマエイソハカ だが、この カカカ は地蔵菩薩の種(いわゆる本質)であり、また笑い声だという。因みに虚空蔵菩薩の御真言は2つほどあるようだが、わたしは ノウボウアキャシャキャラバヤオンアリキャマリボリソハカ を唱える。ところが、この御真言が本当に長い間暗誦出来なかった。ところがある日わたしが折りに触れ祈っていたお地蔵さま(京都市山科区のラクト公園の角にある)にお願いすると暗誦できた。こういう話は科学的根拠がなく不思議だと思われる方も多いと思うが、わたし自身も非常に驚いた。何故なら恐らく20年以上暗誦出来ずに情けなく思っていた御真言が突然暗誦できたからである。華厳・天台・真言などの宗派では“十三仏御真言”といってよく唱えられるが 、地蔵菩薩も虚空蔵菩薩もその十三仏に含まれる。わたしが以前少しだけ籍(僧籍)を置いていた日蓮宗の宗祖日蓮も出家するにあたって虚空蔵菩薩に願をかけたと伝わる。仏教はインドに興り中国、朝鮮半島、日本へ伝わり様々な信仰として広がりをみせたが、やはり初期の原始仏教(例えばジャータカなど)から学ぶのが良いのだと思った。しかし、わたしは『妙法蓮華経』(鳩摩羅什訳・8巻28品)に縁があり、辛く苦しい時期もあったが、法華経はわたしにとって心の支えや力の源だった。そして、還俗して更にその思いを強くしている。合掌。