唯一無二の川御座船、相楽園の魅力。
船屋形(重要文化財)の特徴
相楽園の西側庭園に位置する重要文化財です。
江戸期の遺構として唯一の川御座船を展示しています。
2024年には内部公開が行われ、特別な体験ができる場所です。
2024年に内部公開をしていただきました。見やすいようにと足場を組んでいただき、説明のために多くのスタッフが居られました。休みの日にも関わらず、ありがたいなと思いました。
普段なら遠巻きにしか見られない「船屋形」がこの日は一般公開されておりました。つつじ遊山期間中に合わせての限定イベントのようでした。見られるのは外観のみで、ボランティアの方より詳しい解説用紙を頂けました。舟遊びという優美な響きから勝手に平安貴族をイメージしてたけど、実際に江戸時代に姫路藩が使用してたものだそう。現在は船部分は解体され、残っているのは屋形部分のみ。間近で見るからこそわかる小さな部品のひとつひとつ、大切に保存されてるのがよくわかりました。ちなみに相楽園内にある船屋形・旧ハッサム住宅・旧小寺家厩舎は、国の重要文化財に指定されています。
国の重要文化財の船屋形、川御座船としては現存する唯一の物という事でとても珍しい物だそうです。船体部分が無い為に見た感じ昭和時代の木造2階建て住宅しか見えないんだけど‥。船体があれば私にもその価値が分かるんですがね~
相楽園という施設の中にあります。船屋形の中には入れませんでした。【相楽園】・開園時間-午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)・休園日-毎週木曜日(祝日の場合は開園、翌日休園)、年末年始、菊花展期間は無休・入園料、大人(15歳以上)300円、小人(小・中学生)150円となります。各種割引などは公式ページでご確認ください。訪れたのが令和5年3月初旬だったこともあり入口の門の梅が満開に咲いていました。紅葉やライトアップでも有名なところです。園の中は、日本庭園を基調とした回遊式となっています。ひと休みできるベンチが豊富にありました。旧小寺家厩舎(重要文化財)、旧ハッサム住宅(重要文化財)、船屋形(重要文化財)などがあります。また、結婚式場や茶室などもあります。
■船屋形 (Funa - Yakata)神戸市の相楽園にある江戸期の遺構。屋形船の屋形部分を陸上げ保存。相楽園のひょうたん形池の西ほとりに設置展示された小さな館。●大きくはないが重厚な造りで、装飾と色合いが雅な屋形。三百余年前の遺構としては驚きの耀きだ。普段は内覧不可。ひょうたん池に映る姿は美しい。昭和28年8月29日国指定重要文化財。以下標札の説明文を記す。『この建物は、江戸時代に姫路藩主が河川での遊覧用に使っていた川御座船の屋形部分です。江戸時代の末まで水上に浮かんでいましたが、明治初年に飾磨港付近から高砂に移され、この時に屋形だけが陸上げされ、茶室として利用するために船框から下を継ぎ足したものと思われます。その後、昭和16年に前所有者である牛尾吉朗邸 (神戸市垂水区舞子) へ移築され、昭和53年に同氏より神戸市が寄贈を受け、この場所に移築したものです。木部は内外共すべて漆塗で、木肌の見える春慶塗と重厚な黒漆塗とに塗りわけ、長押や垂木の先端などに金箔を施した飾り金具を打ち、また建具の桟を黒漆、その間を金箔押しとするなど非常に華麗に、しかも繊細な造りとなっています。建造年代は、飾り金具の家紋の痕跡から、本多侯が入封した天和2年 (1682) から宝永元年(1704) の間と推定されます。江戸時代、西国諸大名は参勤交代のために競って御座船を造りしをしましたが、現存するのは数少なく、なかでも川御座船としてはこれが唯一のものです。平成11年12月 神戸市教育委員会』
2022/4/10に訪問。写真を撮るには近くも良いが池の反対側から望遠レンズで撮る方が良いと思う。1番近くは装飾の無い木でおおわれているので映えない。
なかなか興味深かったです。
国内に唯一現存する川御座船。
【国指定重要文化財】江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた『川御座船(かわござぶね)』の屋形部分だけが陸上げされたもの。木造2階建、切妻造桧皮葺で内部は1階2階とも3室に分かれていて、前方より「床机の間」「上段の間」「次の間」となってる。木部は内外とも全てを春慶塗と黒漆塗に塗分け、長押や垂木の先には金箔を施した飾り金具を打つなど非常に華麗で繊細な造りとなっている。
名前 |
船屋形(重要文化財) |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
4.1 |
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神戸相楽園西側庭園の池にある、船屋形の建物。