串間市の歴史、秋月のお殿様の菩提寺。
串間市の歴史を語るうえで秋月のお殿様は欠かせないことでしょう。福岡県の朝倉市から串間の地に来られたのこと。その時に重臣が50人ほど付いて来られたとのこと。その中に、吉松家の先祖がいらしたそうだ。西林院への入口は車がやっと1台とおれるようなコンクリのない道を入っていく、この辺りはその昔櫛間城があった場所で、空堀の跡が何か所も残っており、森のような木々は深い場所からそそり立っているのが見て取れる。令和の現代から昔へ続く道だ。墓の前に立つと深く頭を下げてしまう。なんとなしに空気が凛としている、お殿様の後ろに無造作に並ぶ家臣たちのお墓。物言わぬ忠心。静かに風が吹く。鳥の声と木々の葉がざわざわと音を立てる。ただそれだけ。串間の昔に思いをはせる。ちなみにお墓の中には種実公の遺髪が収められているのだそう。
名前 |
西林院 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.5 |
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高鍋藩藩祖・秋月種実の菩提寺です。1587年、豊臣秀吉による九州征伐の際に当時、秋月(福岡県朝倉市)を治めていた秋月種実は秀吉に反攻しますが敗れます。死罪は免れますが減封された先が財部(宮崎県高鍋町)で、ここ西林院がある串間は秋月家の飛地として治めることになります。途中から道幅はかなり狭くなり、人気もなく本当にこの先にあるのかと思いましたが、それだけに静かで時間がゆっくり流れているような感覚を覚えます。