巨樹に寄り添う、楠木の祈り。
稲荷神社(伯光神社)の特徴
天保6年に託宣された伯光大明神を祀るお社です。
環境省巨樹巨木林DBに登録された大きなクスノキがあります。
休憩できるベンチがあるので、訪れた際に一息つけます。
環境省巨樹巨木林DBに登録されているクスノキがある。幹周り:5.75m、樹高:19m、登録No.45124公園と神社は一体となっている。クスノキは祠の裏側にあるが、今はクスノキの側が道路に面しており、クスの裏に祠といった形になっている。
天保五年に干魃がこの地域を襲った時藁で作った龍をここの大きな楠の木に這わせて雨乞いを祈ったそうです。そして天保六年にお礼としてこの社を建てたそうです!
たいへん大きな木が目印です、ベンチがあるので休憩出来ます‼️👍
とても立派に楠木。
名前 |
稲荷神社(伯光神社) |
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ジャンル |
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電話番号 |
072-633-0964 |
住所 |
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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HP |
https://osaka-jinjacho.jp/funai_jinja/dai2shibu/ibaraki-city/02056inarijinja.html |
評価 |
4.0 |
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天保6年(西暦1835年)に稲荷下げの巫女による託宣があり境内の大楠に伯光大明神が宿っているとされた事から、奥田四郎左衛門ほか4名が講元となり祀られたと伝えられるお社です。(現地由緒書より抜粋)この境内の大楠は茨木市の保存樹第1号に指定された大樹で、天保5年(西暦1834年)にこの地域一帯が早害(干ばつ)に見舞われた際、雨乞いの儀式で藁を使って龍を象って祈ったところ、大楠に龍が這い雨をもたらしたとの伝承も残っています。近隣の茨木市立水尾小学校では、この伝承からふるさと祭りの開催時に長崎のおくんちを彷彿とさせる龍踊り(じゃおどり)なども披露されます。また同小学校の体育帽は一般的な紅白ではなく、緑白の配色となっており紅白ならぬ緑組、白組対抗で行われ、緑組のマスコットはやはり水尾の龍が登場します。この神社の存する茨木市水尾地域は郷土史にも記されていますが、農耕に適した平地でありながら早害(干ばつ)に度々悩まされていたようです。お社の北西に位置する水尾公園はその昔農業灌漑用のため池(水尾池)があった場所で、近隣農村との間で水利権争いの絶えない時代もあったとされています。またお社西方には昔、旧茨木川が流れていましたが、この河川は天井川だったことから大雨の際には近隣の平地に氾濫をおこしていたとの記録も残っており、この事実を後世に伝えるといった観点から龍神(水の神)信仰が土着したとも考察されます。伯光大明神については詳細な情報がありませんが、この地域が水にまつわる害の多かったことや、東出雲王族の移り住んだ地域だったことなどから推察すると、水を象徴とする龍神信仰が土着しており、実際の降雨現象が伝承されていることから神聖視され「大明神」として祀られたのではと考えます。茨木市のこの地域周辺には、東出雲王家である冨家が大和に移住する前に定住していたであろう形跡が多数あり、このお社もその一部であると考えれば身近な古代史のロマンに触れられるスポットだと言えるのではないでしょうか。