九条家の美しき茶室、拾翠亭で歴史を感じる。
拾翠亭の特徴
九条家の遺構であり、唯一の現存建物が魅力です。
明治維新以降の貴族の社交場としての歴史があります。
江戸時代後期に建てられた独特な建築美を楽しめます。
2025/2/25に「拾翠亭」をお借りし、十畳と三畳の広間と小間を使った茶会に出席致しました。九條家の現存する唯一の建物で、江戸時代後期に建てられた端正な数寄屋風書院造り。広間は明かりをふんだんに取り入れ開放的であるのに対し、小間は明かりを絞り込んで無駄を排した造りになっており、用途に応じて陽と陰の性格を対比させているようにも思える。凝縮された小間の空間に足を踏み入れると自然と感性が研ぎ澄まされ、茶の味わいもひとしおでした。広間や二階からの景色も素晴らしいですが、是非、奥の小間も拝見されるとよろしいかと。
今、なお残る唯一の九条家の建物です。茶室なのですが、3畳のわびさびの茶室もありますが、池を望む大広間でも茶を楽しめるようになっています。また1階と2階では視点の高さが異なることを利用し、全く違う印象の意見を眺められるようになっていることも大変に興味深い作りでした。様々なところに趣向を凝らしてあり、贅沢に作られた茶室であることがわかります。
★青鷺も 百日紅(ひゃくじつこう)も 時知らず 時代祭の 始まるを待つ「時代祭」の観覧までの時間に久しぶりに「拾翠亭(300円)」に入りました。隅々に貴族的な雰囲気が漂う佇まいです。前の九条池には一艘の小舟が舫い、橋の向こうでは青鷺が佇立していました。まだ百日紅が咲いています。2024年10月22日。
九条家別邸のうち、明治維新以降にも残された貴族の社交場。玄関を入った正面が控えの間(七畳半)で、その奥が広間(メインの茶室:十畳)。この茶室には、書院造りに特徴的な違い棚が設られていません。床の間の右手前には炉が切られています。給仕口(火燈口)はあるものの躙口(にじりぐち)がありません。広縁からは九条池(勾玉池)を望むことができます。メインの茶室に隣接して小間(三畳)があり、こちらにも床の間がありサブの茶室とされています。躙口はあるのですが炉は切られていません。この躙口から庭の蹲(つくばい:手水鉢)までの距離が少し遠いので、もしかしたら蹲との位置関係が変わっているのでは?パンフレットによれば、二つの茶室を行ったり来たりして使ったり、ときには一間にして使っていたことが示唆されていますが、床の間を除けば茶室としての構成要素は二間を併せて一組しかないわけで、かなり奔放な設計といえるのではないでしょうか。急峻な階段を登ると二階座敷があり、高倉橋や鎮守社である厳島神社を見渡すことができて、往時は東山を借景としていたようです。2020年は100円だった参観料が2024年現在は300円。環境省さんもキビシイですな。
京都御苑内の南寄り、九条池のほとりに建つ茶室。京都五摂家のひとつ九条家が屋敷内に設けた庭園の遺構です。風情ある建物は外から眺めても趣がありますが、春と秋の金曜日・土曜日には茶室内が有料(300円)で公開されています。鴨の泳ぐ九条池の周りの木々も色づき、茶室から眺める庭園の風景はえもいわれぬ美しさ。かつての公家の楽しみもかくやと思わせるような、優雅な時間を過ごすことができました。
拾翠亭(しゅうすいてい)は、京都府京都市上京区の京都御苑内にある茶室である。江戸時代後期に、五摂家の一つであった九条家の茶会や歌会などに用いる別邸として建てられた。九条家の屋敷建物で、唯一現存する建物です。前には、九条家の庭園もあります。アクセスは、地下鉄🚇烏丸線丸太町駅🚉下車し、堺町御門入って直ぐ右側にあります。
慈照寺みたいな雰囲気。週に何日か拝観出来ます。¥300。靴を脱ぐ必要がありますので靴下に注意(笑)
とても美しい庭園とお茶室を拝観できます。普段は木、金、土曜日開館ですが、葵祭と時代祭の時特別拝観しています。入館料は大人300円とお手頃。縁側には座布団も用意され、座ってしばし池を眺めながら無心でいると、日常の煩わしいことも忘れてしまえそうです。日本の伝統、美が凝縮された素晴らしい遺構です。
葵祭で公開していましたので見学。木・金・土と時代祭に見学できます。300円。靴を脱いでゆっくり庭を眺められます。広縁も風が通って涼しく、翠が美しい!!秋の景色も期待大ですので再訪します。
名前 |
拾翠亭 |
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ジャンル |
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電話番号 |
075-211-6364 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.4 |
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五摂家の一つ九条家の遺構。貸し切りも出来るようです。(茶会、俳句・和歌・短歌の会、読書会、謡曲会(素謡)、歴史研究会、漢詩研究会(吟詠)などの行事に限る)要予約。