東山の川辺でお地蔵さんに会おう!
県道28号線を通って岡山電気軌道の東山電停に進んでいると、その手前に門田横断歩道橋があります。この門田横断歩道橋の北側下に隠れる形になっていますが、お地蔵さんがひっそりと鎮座しています(実はこの下には北下する祇園用水が流れています)。たぶん普通の人は交通安全か交通事故供養のお地蔵さんと思っているはず。このお地蔵さんの由縁が面白いので長くなりますが書いておきます。昔は、川のなかへお地蔵さんがよく投げ入れられてたらしいです。川にお地蔵さんを投げ入れるのには理由があって、このお地蔵さんを川に投げ込んで「早くあがりたければ、早くおかげ(神仏の加護のこと)をつかわせろ」ってお願いしていたと言います(このお地蔵さん割れてるような跡があるのは投げ入れられていた古傷です)。戦後になってからでも、ときどきお地蔵さんが行方不明になることがあり、川のなかをのぞいて見ると、やはり、川の底に沈んでいたそうです。昔は風邪や扁桃腺によく聞くということだったらしいのですが、時代に合わせて受験や就職のお願いのために、川のなかに投げ込まれるようになったみたいです。こうやって願いことを叶えるとされるお地蔵さんは、三勲小学校や、その間にもあったので(ここから川を少し北上したところにも一体鎮座されています。現存するのはこの二体だけです)、祇園用水は今でも「地蔵川」と言われています。地元の方々から川はまり地蔵や川流れ地蔵、投げ入れ地蔵と呼ばれていたお地蔵さんですが、最近、こうやって川のなかによく投げ入れられていることに心を痛めたある方が「これ以上お地蔵様が川に投げ込まれないように」とコンクリートで固めて、この場所から動かないようにしたそうです。
名前 |
川はまり地蔵 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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東山線東山電停の近くにある横断歩道橋のしたにあるお地蔵さん隣には川がある。