標高51mの後山山頂の神秘。
名前 |
お城山古墳 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP |
http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/siseki/fukui-oshiroyama.html |
評価 |
2.7 |
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標高51mの後山山頂部に位置する前方後円墳。墳長44m、後円径25m・高さ4m。葺石なし、表面遺物なし。未発掘とのこと。4-5世紀に築造推定。越前平野の古墳に山頂型が多いのは特徴的で、これもその一つ。この古墳は周辺古墳群の中でもサイズが大きく、当該地域をまとめた首長墳墓ではないかと推定されているらしい(詳しくは市のHP)。ちなみに越前平野に山頂型墳墓が多いのは、九頭龍川水系が氾濫し易いのと、当時は平野全体に潟や水域が拡がり、小島状の丘陵が多かったせいもあるのだろう。安全な位置に造るものだろうからね。また後世、古墳部を主郭としたと中世山城が建てられた様子。伝承では木曽義仲の家臣が築城したらしいが、現在残る遺構は戦国期のものらしい。「後山」と言う呼び名はオシロが訛って変形した呼び名かな?山の呼び名もいくつかあるみたいだ。散策路入り口両脇の、当墳とは無関係の人面土器や踊る埴輪のレリーフがほっこりさせられますが、古墳までの散策路は竹藪が繁茂し、石階段も崩れて歩きにくい状態で、正直、「荒れている」と言って良い。古墳も竹藪に侵されつつあり、かろうじて墳形を確認できる程度で見所は少ない。しかし、この山全体を中世城郭として観ると、堀切や小さな連郭の様子がよくわかり面白い。