秩父巡礼の道中に阿弥陀仏塔を発見!
名前 |
曽根坂一里塚の阿弥陀塔 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP |
https://www.town.minano.saitama.jp/bunkazai/machishitei/cat79/425/ |
評価 |
3.7 |
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秩父巡礼古道(釜伏峠経由の熊谷道と粥仁田峠経由の川越道)沿いの道しるべを兼ねた阿弥陀仏塔です。祐天大僧正の文字とのこと。今は県道の傍にあり気にかける方もいません。また、ここから曽根坂峠を経て秩父、小野田峠を経て一番札所になるのですが、往時の面影は残っていません。説明板に以下の記述が。皆野町指定有形文化財平成十四年十二月二十六日指定曽根坂一里塚の阿弥陀仏塔碑の中央に「南無阿弥陀仏」と刻んであり、その左下に小さく「祐天」とあります。祐天がこの字を書いたのです。祐天は江戸時代の立派な坊さんで、全国を旅したことで有名です。徳川将軍家の菩提寺である、増上寺の住職になられた大僧正です。さらに塔の左右に「みキハ大ミや」、ひだり志まんぶ」と書いてあります。右へ行くのが大宮(秩父市)道で、左へ行くのが、四万部(札所一番)道です。この阿弥陀仏塔は「道しるべ」でもありました。塔の建てられた年号は「元禄一五年」(一七〇二)とあります。江戸からの秩父巡礼の始まりは、このころだったと考えられます。この塔は、相州(神奈川県)の心求、はま夫婦の骨折りによってできたもので、碑の左下にその名が刻まれてあります。皆野町教育委員会。