東郷平八郎のお母さまです。
| 名前 |
東郷益子の墓 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
〒107-0062 東京都港区南青山2丁目33 青山いきいきプラザ入口 |
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東郷平八郎のお母さまです。七つ上の東郷吉左衛門実友に20歳で嫁して、五男一女をもうけます。本当に、子供を大事に大事に育てたというお話が伝っていますが、長女・次男は夭折、三男は西南の役で戦死、五男は戊辰戦争に従軍し病で亡くなっています。残った子供は、長男四郎兵衛実猗と四男仲五郎実良(兵八郎)のただ二人。但し、長男は西南の役で西郷方についたため、一切世に出ることもなく、母親の益子より先に亡くなっています。特に、戦死した三男壮九郎が、大勢の遺体と一緒に仮に埋葬されていた息子の遺骸を、彼女はなんと、素手で掘り起こした逸話を聞くと胸が押し潰される思いがします。その時の母親である益子の気持ちを、東郷兵八郎は、「鍬で掘って、我子の遺骸にその先でも触れては可哀そうだと思ったのじゃろう」と語っているそうです。それでも、西郷隆盛を少しも怨んだ気配もなく、「朝軍に抗した罪はいか様に弁ずるとも免れぬところであるが、西郷先生の御志は決して一身の利害の為ではなかったと思ふ。他日の正論はよく西郷先生の御心底を明らかにするであらう。それはともあれ、たとへ賊名を負へばとて、一生の恩人に殉じた我子のことを思へば、親としては萬斛の涙なくてはならぬ。」という言葉を残しているそうです。近くの乃木大将の墓所には、二人の令息を日露戦争で失った乃木静子さんが眠っていますが、列女2人が近くに家族と眠っていることにほっとしています。お参りできて本当に感動しています。