七面山の厳かさ、自然と共に。
萱草七面山の特徴
敷地は自然に囲まれ、厳かな雰囲気が漂っています。
身延山の七面山を信仰する人々の訪問が絶えません。
日蓮宗門の霊場として東北の信者に親しまれています。
自然と一体となった、厳かな雰囲気でした。
身延山の七面山を深く信仰していた大阪の商人、鴻池善右衛門。ある夜、夢に少女が現れ「自分は竜である。羽後の国阿仁の荘の萱草の宝を授けよう」と言った。探し当てた萱草には大蛇がおり、その導きで佐山鉱山を発見、大岩の洞窟の前に身延山から七面様を勧請し女竜が御神体の萱草七面様の神社を建てた。これが萱草七面山の謂われとなります。「観音堂」は大きな岩の下にお堂がありますが、岩の下に建てたのではなく岩をくりぬいて作られているそうで、なかなかの迫力です。
日蓮宗門の霊場として東北各地の信者の祟敬を集めています。その昔、身延山の七面山を深く信仰していた鴻池と言う者が、ご神体の女龍のお告げ通りにこの地に来て萱草鉱山を開き、身延山から七面様を勧請して洞窟の前に神社を建てたと伝えられます。これが萱草七面山の謂われです。またその後、萱草と露熊の間を暴れる男龍を鎮めるために露熊七面様として祀ったところ、山は静まり、露熊炭坑が開かれたというのが露熊七面山の謂われです。(サイト「まるまる秋田」より)霊場巡拝のコースには、大堂、鬼子母尊神堂、前御殿、観音堂、開運橋、本殿、太平山三吉堂、龍神沼などがあります。うっそうとした杉木立の中、歩を進めると、思いがけないほどの大岩とその下に小さいながらも荘厳なお堂。実に見事です。近隣の町村からも信者がやって来るのもうなずけます。(「北秋田市観光協会(あに)」より)萱草七面山と露熊七面山昔、大阪に鴻池という商人がいました。鴻池は、身延山の七面山を深く信仰しており、朝夕の礼拝、読経を怠ったことはありませんでした。あるとき、鴻池の夢枕にひとりの少女が出てきました。少女が鴻池の読経に聞き入る夢が幾晩も続き、鴻池はとうとう夢の中で少女に声をかけました。「あなたさまはどこのお方で、どうして毎晩私のお経を聞いておられるのですか」少女は「あなたの心のこもったお経のありがたさに誘われてきたのです」と答えます。鴻池は「そのお言葉は本当にうれしゅうございますが、まだまだ修行も信仰も至らないもので、身の縮む思いです」「なんという清らかなお言葉、その心の木にはきっと美しい花が咲き、黄金の実がなることでしょう」鴻池は、少女の天から響くような、凛とした声に驚き、「あなたさまはただのお方とは思われませんが、どちらの高貴なお方でしょうか」と尋ねました。すると少女は、「私の正体をお見せましょう。一杯の水を持ってきてください」と言います。鴻池が床の間の花瓶から一杯の水を汲んで差し出すと、少女はさっと自分の体に振りかけました。すると少女は美しい女龍となりました。「あなたの信仰を讃えて私の神体を見せたうえは、生涯私を祀り、私に仕えなさい。そうすれば、永久に身も心もすこやかに、七度の苦難を乗り越えるでしょう。あなたには、羽後の国阿仁の庄、萱草の宝を授けよう。」そういうと、女龍は雲とともに身延の七面山の方角へ飛び去って行きました。鴻池は迷った末、七日目に一切を捨てて、見たことも聞いたこともない阿仁の庄へ旅立ちました。幾日も幾日も山を越え谷を渡ってようやく萱草にたどり着いた鴻池は後悔しました。そこは、宝物はおろか石ころひとつない荒れ放題の山だったのです。鴻池はなんとか谷川へたどり着き、疲れ切った体を休めていると、サラサラという妙な音が聞こえてきました。ふと顔を上げると、すぐそばに巨大な蛇がいます。驚いた鴻池は無我夢中で山の中へ逃げましたが、どこまでも大蛇はついてきます。とうとう大きな岩の前で倒れ、気を失ってしまいました。どれほどの時間がたったのか、鴻池が気がつき、あたりを見回してみると、目の前の大岩には大蛇が体を擦った跡が残っています。そして辺りの木の枝という木の枝に、何百匹何千匹という蛇がぶら下がっていました。鴻池は恐ろしさのために声を失い、山の上へと駆け登って、小さな沼のほとりで再び気を失ってしまいました。鴻池は夢をみていました。夢の中で顔に滴が落ちてきます。辺りを見回すとそこは深い谷間の岩の下でした。草の中を探すと自分の足跡は辰巳(東南)の方向へ向かっていました。これで帰ることができると安心したところ、こんどは上から落ちてくる滴がとても重く感じられます。滴の垂れる岩を見上げてみると、それは鉱石の露でした。そこで鴻池は目が覚めます。鴻池は夢から覚めると、黙って辰巳の方角へ歩き出しました。やがて夢とそっくりの場所にたどり着き、緑青の吹いた黄金色の岩を発見しました。こうして萱草鉱山が開かれたといいます。鴻池は身延山から七面様を勧請して、大蛇の消えた洞窟の前に神社を建てました。それが萱草七面様で、御神体は女龍です。その後、萱草と露熊の間を、毎夜大きな風雨を伴い、山を崩し岩を飛ばし火炎をまいて通うものがあり、男龍の仕業だという噂が広まりました。のちに露熊七面様として男龍を祀ったところ、山は静まり、やがて露熊炭坑が開かれることになったといいます。(「北秋田市観光協会(あに)」より)
名前 |
萱草七面山 |
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ジャンル |
/ |
電話番号 |
0186-82-2518 |
住所 |
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評価 |
4.0 |
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萱草七面山(かやくさしちめんさん)。小さなお堂が点在する、ちょっと変わった雰囲気の場所でした。宗教にそれほど詳しいわけではないので細かい話は割愛しますが、雰囲気は好きでした。特に道の苔むした感じが良かったです。