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名前 |
由比ヶ浜南遺跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
5.0 |
由比ヶ浜の地下駐車場を建設する際に発見され、1995年〜1997年にかけて発掘調査が行われた。現在は埋め戻され海浜公園となっており、遺跡自体を目にする事は出来ない。発掘調査では約4000体の人骨が発見され、出土した層が14世紀〜15世紀にあたる事から、中世の集団墓(埋葬地)とされる。中世の庶民の暮らしとして、亡骸はこうした埋葬地に葬られる(投げ捨てられる)のが普通であり、特に「鎌倉と他地域の境界線付近」に多くみられ、名越や極楽寺等にも規模は違うが存在する。また、「南遺跡」に埋葬された人々は刀傷などが見られない事から合戦が死因では無いとされる。一方、同様に多数の人骨が発掘された「由比ヶ浜中世集団墓地遺跡」や「稲村ヶ崎遺跡」の埋葬者は損傷の痕があり、合戦で亡くなったとみられる。鎌倉の海岸線に続く風成砂丘周辺では弥生時代から生活の場であった痕跡が発見されている。この「南遺跡」からも7世紀後半から9世紀後半にかけての層からは「卜骨」に使用されたと考えられる動物の骨が出土し、何らかの祭祀が行われていたと思われる。