土居インター近く、赤星山の絶景へ。
赤星山 山頂の特徴
土居インターから登山口が近く、アクセスが良好です。
赤星山頂からは市街と海の絶景を楽しめます。
登る途中の滝めぐりが大変魅力的な体験です。
前から登りたかった山のひとつ。前半は、沢に沿って山道があり、川のせせらぎや、いくつもの滝を見ながら、登れるので楽しい。川を渡ったり、戻ったり。2時間ほど沢の横を歩くと、千丈滝か、森林か、分かれ道があり、私は、右ルートの滝を見る方を選択。この辺りから、道が急になってくる。でも、木が生茂ってないので、景色も楽しめる。そんな道を1時間ほどで、山頂へ。写真を撮りまくって登ったので、山頂まで3時間半くらい、掛かりました。頂上は、開けていて、瀬戸内海が望めて、気持ちいい。私は、そこから縦走で、お隣の豊受山まで行きましたが、三角点があるだけの、それほど面白い山でもなかったので、結構疲れたので、赤星山だけ良かった感想です。帰りは、赤星山から森林を通るルートで降りれば、また違う景色が見れるじゃないでしょうか。
土居インターから登山口が近くてアクセス抜群。車で行けますが、道は途中未舗装もあって、普通車は気を抜くと底を擦りそうなところもあるので注意。滝を見ながら高度を上げるので、標高差の割には楽しく歩けます。道も大部分はしっかり整備されていますが、勾配がきついので転けて谷に落ちないように集中力を切らさないようにしましょう。山頂は北側の瀬戸内海を一望でき、西にはしまなみ海道、東には瀬戸大橋まで見渡せます。赤星山のみのピストンなら標高差1250m強。時間のない時に気軽に訓練できるので良いですねー!
土居ICのそばから登山口に行けます残り500mの看板からがキツイので油断禁物です(汗山頂からの景色は市街と海が見える感じです途中の滝めぐりがメインかな?
| 名前 |
赤星山 山頂 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
4.7 |
| 住所 |
〒799-0645 愛媛県四国中央市富郷町津根山799 0645 |
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赤星山に登ることを決めたのは、特に理由があったわけではない。世間の塵を避け、少しばかり呼吸をし直したかっただけである。野田登山口に着くと、岩肌に「赤星山登山口」と青く書かれた看板があり、その下には登山届の赤いポストがあった。文明の恩恵というものは、こういう山奥にまで律儀に顔を出す。私はひとつ、文明に登山を報告し、あとは己と山との対話に戻った。登りはじめの沢筋は実に心地よい。木々の隙間から陽が差し込み、岩を濡らす水は銀糸のように輝く。文明の人工的な光がどれほど眩しくとも、この自然の柔らかな明るさには敵わぬ。道は苔をまとい、倒木は橋となり、足元の石はすべて何百年の歴史を抱えているように見えた。ほどなくしていくつもの滝が現れる。轟々と音を立て、白布を翻すその姿は圧巻である。私はその前に立ち尽くし、「滝は叫び、我は黙す」と心の中で呟いた。さらに進めば、玉簾(たますだれ)の滝がある。ここは静寂の極みだ。水はもはや落ちるのではなく、滴り、染み、息づく。苔むす岩肌に無数の糸が垂れ、陽光を受けて瞬くさまは、まるで天女が髪を梳くようである。人が声を出せば、この繊細な景を壊してしまいそうで、私はただ息を潜めた。だが、山は優しくはない。玉簾を過ぎれば道は急に牙を剥き、登山道は容赦なく傾斜を増す。根を踏み、岩を跨ぎ、汗を垂らす。ひと息つこうと見上げれば、木々は冷ややかに「まだだ」とでも言いたげである。人間の傲慢を削り取るような登りだ。私は文明人であることをやめ、ただの一匹の生き物として山に許しを請うように歩いた。やがて風が変わる。木々が低くなり、空が開け、遠くに海が見えた。山頂である。そこは想像以上に高く、そして寒かった。風は鋭く頬を打ち、草は風に靡き、雲は低く流れる。眼下に広がる燧灘は穏やかで、街並みはまるでひとつの地図のように沈黙していた。その沈黙の上に、雲の影がゆるやかに流れていく。私は荷物を下ろし、しばらく風に背を向けて腰を下ろした。体の芯まで冷たい風が通り抜ける。ふと、何のためにここまで登ったのかを考えるが、答えはすぐに空の中へ溶けた。人は高みに立ちたいと願う。しかし、高みに立てば立つほど、世界は静まり返るものらしい。喧噪は消え、拍手もなく、ただ風だけが永遠の伴奏者である。文明も自然も、人も山も、結局は同じ静寂の中に帰っていく。そして私は、その静寂を少しだけ分けてもらったにすぎない。下山の途につく時、赤星の頂は何も言わなかった。ただそこに在るということ――それだけが、この山の答えなのだろう。