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一番出しとは、江戸時代初期に富士川の洪水から田畑や集落を守るために造られた突堤で、一番出しや二番出しは有名な雁堤より以前に造られている。雁堤や二番出しよりも更に上流側にあり、竹藪の中にひっそりと存在し目立たないため地元の人々でも知らない人は多い。これらの突堤は、洪水を完全に防ぐと言うよりも水の勢いを弱めるのが主な目的で、ある程度の効果を発揮して富士川の流れは以前より西寄りになったという。最初は蛇篭(じゃかご)と呼ばれるかごの中に石を入れた簡素な物だったが、後により強固な物に変更されている。岩本山のすそに一番出しや二番出しが造られたのは、富士川のすぐ東側には岩本山があり天然の堤防になっていたためで、岩本山を過ぎると東側は平野部になるため堤防が無いと無防備になってしまい、水の勢いを減らす必要があったためらしい。後に雁堤が完成してからは、水の勢いを減らすだけでなく水を完全に止める事も出来るようになり、加島五千石と呼ばれる豊かな土地に生まれ変わった。訪れる場合、二番出しのすぐ傍までは舗装された道があり比較的訪れやすいが、一番出しは二番出しより上流側にあり草が多く生えているので歩きにくい印象がある。どなたかが草や竹を掻き分けるように道を作って下さってはいるが、時期によっては草や竹を漕ぎながら歩かないと辿り着けないかもしれない。悪天候時に富士川の水量が増したり、上流にある星山放水路が放水して富士川の水量が増す場合があるので、サイレンが鳴っている時も近付かないようにしていただきたい。