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| 名前 |
半原の水車 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
3.0 |
| 住所 |
|
半原の水車愛川町半原地区には、最盛期、百基以上の水車があり、その多くは、糸工場の動力源として使用されていました。水車の形態は幾つかあり、麺で引いた水を上から水車の水受け板に落として回す「上掛け」と、水車を水路に設置してその水流で回す「下掛け」、さらには、「下掛け」の変形タイプで、水路の水車設置箇所に段差を設け、水流を強くして、水車を早く回す「腰掛け」の三種がありました。もともと、水車は穀物を搗くために開発されたものですが、穀物用の水車と撚糸用水車は、大きく異なりました。穀物用水車は、構造が頑丈で、水うけは深く、回転のスピードが速いものでした。これに対し、撚糸用水車は、大型で水うけが浅く、回転のスピードもスローでした。当時を知る人々には、一目見ただけで区別がついたそうです。しかし、糸の町半原を象徴する「水車」も、関東大震災で大きな被害を受けました。これを契機として、この地の糸工場の動力は水車からモーターへと転機を遂げます。こうして、水車は、歴史の彼方へと消えて行きました。参考文献『半原撚糸のあゆみ半原撚糸協同組合七十年史』三十九頁。