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名前 |
旧マルヤマ商店事務所 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
下駄などの履物を生産していたマルヤマ商店の本店1922年(大正11年)に竣工された実業家の丸山茂助のマルヤマ商店。明治中期に下駄などの卸業を興した丸山氏が、この地域の産業の1つであった塩産業が雨などで仕事が安定しないことに注目し興したものでした。先見の明で事業を成功させ建てられたのがこの洋館です。一見、石造りを思わせますが、実は壁面をモルタルで仕上げた2階建ての木造建築です。屋根も瓦葺きの和風なものですが、パラペットと呼ばれる上部を覆う技法がうまく用いられ外観からは分からないようになっています。パラペットを始め、柱型や玄関ポーチなどに施された細やかな装飾は、職人の技術の高さとこだわりが伺えます。内部は、西欧の様式をそのまま再現している様で、日本化された部分が見える大正建築です。1955年(昭和30年)頃に最盛期を迎えましたが、時代の移り変わりとともに衰退化し、事務所として使われなくなった後は、コーヒーハウスやはきもの博物館として営業されいたようです。平成8年12月に国の登録文化財に指定されている疑似石造、寄棟桟瓦葺建築です。